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【世田谷区】雑誌の図書館、大宅壮一文庫はこんなところ

加藤慶一郎ライター(東京都世田谷区)

八幡山駅からほど近く、都立松沢病院に沿った赤堤通りに大宅壮一(おおやそういち)文庫があります。『雑誌の図書館』こと雑誌専門の図書館、大宅壮一文庫とはどんなところなのか、気になっていたので訪れてみました。

「大宅壮一」とは誰?

訪問する前にひとつ、とても気になる「大宅壮一」という名前。どんな方なんでしょう?

大宅壮一は1900年(明治33年)9月13日大阪府富田村(現在・高槻市)に父・八雄、母・トクの三男として生まれた。〔中略〕時代の風潮をみごとに裁断する独特な社会評論や人物評論で長くマスコミ界で活躍。自ら“無思想人"を宣言。明快な是々非々論で広く一般大衆の支持を得た。
新語づくりの名人でもあり、「一億総白痴化」「駅弁大学」「恐妻」などの造語を数多く生み出した。…


大宅壮一文庫 公式サイト:大宅壮一について より引用

とても影響力のある評論家の方だったんですね。新語づくりの名人とのことで、確かに聞いたことのある言葉ばかりです。大宅壮一の造語とは知りませんでした。

大宅壮一文庫、こんなところでした

大宅壮一文庫
大宅壮一文庫

さてやってきました、こちらが外観です。もっと博物館のようなものをイメージしていましたが、こぢんまりとした雰囲気です。

中に入り入館者カードを記入して受付で入館料を支払うと、利用が初めてということで、施設スタッフの方に利用案内をしていただけました。

入館者カード
入館者カード

建物は2階建てで、入ってすぐの1階には受付や案内カウンターと検索端末が並んだコーナーがありました。

地域の図書館と同じような雰囲気ですが、違うのはあまり本棚と雑誌が見当たらないこと。

実はこちらの施設は書庫を公開していない閉架式の図書館になっていて、読みたい雑誌を検索するなどして探して閲覧請求を行い、施設スタッフの方に出してもらう必要があります。

資料検索端末スペース
資料検索端末スペース

僕も今回、検索した中で気になった雑誌を数点閲覧請求しました。

閲覧請求は2階カウンターで受け付けてもらえます。

2階は閲覧請求受付のカウンターがあり、閲覧室になっています。カーペット敷きの程よく静かで落ち着いて本を読むことができる空間でした。目の前の緑もよく見えて、一日中いられそうです。

閲覧室
閲覧室

大宅壮一文庫は「雑誌の図書館」という呼び方の通り、いくらかの入館料で気軽に利用できる居心地の良い図書館でした。

閉架式の図書館ということで普段は書庫を公開していないそうですが、今回、特別に書庫に入らせていただきました!

木製の本棚スペース。雑誌がずらりと並んでいます
木製の本棚スペース。雑誌がずらりと並んでいます

こちらは最近の方式の本棚が並びます。こちらも雑誌でぎっしりです
こちらは最近の方式の本棚が並びます。こちらも雑誌でぎっしりです

所蔵雑誌は約80万冊あるそうです。

大宅壮一の居宅跡にこちらの文庫が作られたとのことで、木製棚の書庫は大宅壮一自身が作らせたそう。木製棚の書庫だけでも写真と同じような規模のスペースがあと2つほどありました。

個人でこんな大規模な書庫を持っていたのは驚きです。ちょっと憧れます。

現在、応接室として使われている部屋には大宅壮一の写真も
現在、応接室として使われている部屋には大宅壮一の写真も

近隣住民向け優待が開催中、23年2月28日まで

23年2月28日までの期間限定で、世田谷・杉並区在住在勤の方向けに入館料割引が行われています!

雑誌の世界をたっぷりと楽しめる『大宅壮一文庫』、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?

大宅壮一文庫

・営業時間

11時〜18時

・休館日

日曜、祝日、年末年始

その他あらかじめお知らせのある休業日

・入館料、閲覧冊数

*一般の方

閲覧15冊500円(65歳以上250円)

追加閲覧料 10冊につき100円

1日の閲覧上限 105冊

・アクセス

〒156-0056 

世田谷区八幡山3丁目10番20号

京王線八幡山駅 下車、徒歩8分

改札を出て正面の「赤堤通り」を都立松沢病院正門方向(右)へ直進

・問い合わせ

TEL:03-3303-2000

・公式サイト

大宅壮一文庫

ライター(東京都世田谷区)

ライターとして地域・お出かけ情報をメインに活動しています。かれこれ世田谷在住歴は10年近く。住めば住むほど奥深い世田谷区の魅力を発信していきます。

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