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米ゴルフ界が活気づく?ウッズがヒーロー・ワールド・チャレンジ出場を正式表明。12月はウッズ3連戦!?

舩越園子ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授
(写真:ロイター/アフロ)

 タイガー・ウッズが11月9日(米国時間)、ヒーロー・ワールド・チャレンジ(12月1日~4日、バハマ・アルバニーGC)に出場をすることをツイッターで正式に発表した。

 「今年のヒーロー・ワールド・チャレンジに出ることをお伝えできて、とても興奮している。アルバニーで会おう!」

 ウッズは現在46歳。2021年2月に交通事故で重傷を負った右足は、いまなお回復途上にあり、今年はマスターズ、全米プロ、全英オープンのメジャー3大会だけしか出場していない。

 マスターズは予選通過を果たし、4日間をプレーできたが、全米プロは3ラウンドをプレーした後に途中棄権。全英オープンは予選落ちとなり、「聖地」セント・アンドリュースに涙で別れを告げた。

 以後、試合出場は一度もなかったが、自身が大会ホストを務める「ウッズの大会」ヒーロー・ワールド・チャレンジが今年7月の全英オープン以来の復帰戦となる。

 それにしても、ここへ来て、ウッズ関連のニュースが続いていることが興味深い。

 かつて、ウッズとフィル・ミケルソンの世紀の対決として創設され、大きな注目を集めた「ザ・マッチ」は、その後も形を変えながら継続開催されているが、「キャピタル・ワン・ザ・マッチ」として開催される今年の大会にウッズはローリー・マキロイとペアを組み、ジョーダン・スピース&ジャスティン・トーマスのペアと対決することを11月7日に正式発表したばかりだ。

 8日には、PGAツアーが実施しているボーナス制度のPIP(プレーヤー・インパクト・プログラムでウッズが1位、マキロイが2位になったことが、正式発表を待たずして、マキロイの口から明かされ、そのビッグニュースは世界を駆け巡った。

 今日、9日にはヒーロー・ワールド・チャレンジへの出場を正式発表。続けざまのアナウンスに、米ゴルフ界は活気づいている。

 そして、ウッズ自身の動きも、12月には驚くほど活発になる。

 ザ・マッチは、ヒーロー・ワールド・チャレンジの翌週、12月10日に米フロリダ州で開催される。

 その翌週には親子大会のPNCチャンピオンシップが、やはり米フロリダ州で開催される予定だが、昨年大会に長男チャーリーくんと出場し、2位になったウッズ父子は今年も出場する可能性が高いと見られている。

 そうなると、ウッズは12月第1週から、ヒーロー・ワールド・チャレンジ、ザ・マッチ、PNCチャンピオンシップの3連戦となる。

 久しぶりの強行軍にウッズの右足は耐えられるのだろうかと心配になる。

 だが、その一方で、3連戦ができるところまで右足は回復しているのだろうとも考えられ、それはファンにとっても、ゴルフ界にとっても、何よりの朗報。米ゴルフ界、そして世界のゴルフ界に活気が戻ってきそうな予感がする。

ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授

東京都出身。早稲田大学政経学部卒業。百貨店、広告代理店勤務を経て1989年に独立。1993年渡米後、25年間、在米ゴルフジャーナリストとして米ツアー選手と直に接しながら米国ゴルフの魅力を発信。選手のヒューマンな一面を独特の表現で綴る“舩越節”には根強いファンが多い。2019年からは日本が拠点。ゴルフジャーナリストとして多数の連載を持ち、執筆を続ける一方で、テレビ、ラジオ、講演、武蔵丘短期大学客員教授など活動範囲を広げている。ラジオ番組「舩越園子のゴルフコラム」四国放送、栃木放送、新潟放送、長崎放送などでネット中。GTPA(日本ゴルフトーナメント振興協会)理事。著書訳書多数。

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