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【長野市】3月31日に閉館する少年科学センター。子どもたちのために36年間ありがとう!

akiko歩くの大好きライター(長野市)

さまざまな展示物で体験しながら科学が学べる、城山公園内の「長野市少年科学センター」。1985年にオープンして以来36年間にわたり、長野市の子どもたちに愛されてきました。常連さんも多く、うちの息子もその一人。展示物は年月を重ねたものが多いですが、職員さんたちが工夫を凝らし、「サイエンスショー」「わくわくカガクあそび」などの体験型のイベントを提供してくださり、訪れるたびに新たな発見に出会える施設でした。

閉館はとても残念ですが、思い出のアトラクションとお別れの時間を過ごしてきました。

城山動物園のすぐ北側にある「長野市少年科学センター」。地上1階、地下1階、計2フロアあります。

まん延防止等重点措置で臨時休館していましたが、3月8日から開館しています。閉館を惜しんでか、平日でも通常の倍以上の来館者が訪れ、かつ、普段は少ない大人のみのお客さんや高校生の姿も多く見られているそうです。春休みシーズンに入り、伺った日もたくさんのお客さんでにぎわっていました。

幻の飛行機 富嶽(ふがく)の模型(写真中央)を特別展示中
幻の飛行機 富嶽(ふがく)の模型(写真中央)を特別展示中

昔からおなじみの展示だけでなく、新しい展示物も入っています。「富嶽」の模型の特別展示は3月27日(日)まで。第二次世界大戦中に中島飛行機株式会社(現在の株式会社SUBARUの前身)で設計された図面をもとに1/15スケールで復元したものだそうです(提供:「富嶽を飛ばそう会」大澤清一氏)。

運転士気分を味わえるシミュレーター「長電トレイン出発進行」。長野電鉄の長野駅から須坂駅までの前景の映像を見ながらレバーを動かします。子どもたちに人気です。

チュウヤの黄金のひつぎの中に入って記念撮影ができます
チュウヤの黄金のひつぎの中に入って記念撮影ができます

2022年は古代エジプトのアニバーサリー年で、200年前の1822年は「シャンポリオン(仏)により古代エジプト文字(ヒエログリフ)が解読された年」、100年前の1922年は「考古学者のカーター(英)によりツタンカーメンの墓が発見された年」。

少し小さめの「チュウヤのひつぎ」だけでなく、実物大の「ツタンカーメンの黄金のマスク」「ロゼッタストーン」を職員が手づくりしたそうで、出来栄えのすばらしさに脱帽です。ぜひ直接来館してご覧ください!

ファラオの食卓も壁画や文献を参考に再現。カモの足の裏がどうなっているか写真を見つけるのに苦労したそうで、力作ですので要チェックです。

3Dメガネを使用する立体映画。コロナ禍に上映を中断していましたが、今は復活していますのでこちらも楽しんでください。作品は「オーロラを見た恐竜たち」。

3月27日(日)まで、来館の皆さんからメッセージを募集中。31日の最終日までメッセージは展示されます。少年科学センターへの思いをここに書き留めて、思い残すことがないようにありがとうの気持を伝えてくださいね! 館長の北沢さんが「春休みで混み合う時期ですが、感染予防対策をして最後の思い出づくりを楽しんで」と話していました。

【施設情報】

長野市少年科学センター 公式サイト

住所:長野県長野市上松2-4-5(城山公園内)

Tel: 026-232-7383

開館時間:9時~16時30分(入館は16時まで)

入園料:一般260円・高校生160円・小中学生50円・幼児無料

*団体予約受付は終了

*記事の内容は取材当時のものです。

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歩くの大好きライター(長野市)

長野市在住。甘いもの、古いもの、エコなもの、変わったもの、とにかく面白いものが大好きです。長野市の魅力を発信していきます!

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