「体験! 科学実験2024 in ぬまづ 第12回大会」が、2024年9月22日にプラサヴェルデで開催されました。沼津市内を含む県内の高校や団体から24のブースが出展され、さまざまな視点から科学の楽しさを体験できる実験を紹介しました。

当日は不安定な天候でしたが、オープン前からすでに会場には長い列ができていました。さらに会場内でも各ブースに長蛇の列ができていました。お昼頃には受付を終了するブースも見受けられました。

加藤学園高等学校 化学部のブースでは、飲料水の硬度測定が体験できました。沼津は水道水がおいしい地域ですが、水の「硬度」によって軟水と硬水に分かれることが知られています。硬度によって水の味が異なるだけでなく、石鹸の泡立ちも違うということです。

こちらは、沼津東高等学校 科学部化学班のブースです。「家でもできる芸術の科学」として、墨汁と洗剤を使った世界で一つだけのオリジナルアート作りを提供していました。

家でもできる実験を紹介するブースもありました。モノを拡大して観察する実験で、モニターに映し出された映像は、10円玉を拡大して見たものです。普段見慣れているものでも、拡大すると新しい世界が広がります。

伊豆伊東高等学校の教員で実行委員長を務める渡辺伸一さんは、「高校の生徒たちはブース出展者として、科学の楽しさを伝える立場で参加していますが、毎年来場したお子さんたちから逆に元気をもらっているんですよ」と話していました。

このイベントは高校の部活動がきっかけとなり、12年前に始まりました。静岡県東部には科学館がないため、科学の楽しさを伝えたいと願う人々が集まり、イベントは成長を続けています。第1回目に小学生として参加した子どもたちが、今では高校生として出展者側に回っているそうです。高校生と小学生の間で科学の楽しさがつながり、地域の未来を支えるイベントとして重要な役割を果たしていると感じました。

プラサヴェルデ

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