赤穂市で割烹といえばこちら「くいしん坊」さんですよね。目にも鮮やか、五感を刺激する「くいしん坊」の会席を求めて、京阪神からもお客さんが訪れる名店です。どんなお料理が提供されるのでしょうか。昼の会席をご紹介しますね。

創業55年を迎える瀬戸内割烹の店

「くいしん坊」は、創業55年を迎える割烹料理店。現在の店主の丸山史晃さんで2代目になります。丸山さんは、大阪で修業して帰郷。先代の元で腕を磨き、2代目を継いで10年になるそうです。

お店は、播州赤穂駅からも徒歩圏内。赤穂市役所のすぐ前の道沿いなので、すぐわかると思います。駐車場もお店のすぐ横に5台分を確保しています。

「瀬戸内割烹」とあるように、瀬戸内の食材を中心にした創作料理が自慢で、季節感あふれる逸品を、丁寧に手作りしています。

お昼の会席をご紹介

昼の会席をご紹介しましょう。
昼の会席は、基本的に12時からの一斉スタートです。

まずは前菜です。
小さな器に盛りつけられた目にも鮮やかなお料理がワンプレートに並びます。
イシモチの南蛮漬け、ナスのからしこうじ漬け、かぼちゃのごまクリーム和え、クリームチーズの味噌漬け、能登半島の絹もずく、夏野菜の梅酢のジュレ、そして、夏の定番「すいかちゃん」です。

「すいかちゃん」は、トマトジュース、レモン、砂糖をゼラチンで固めたもの、すいかの皮はスダチを使っているという手の込みようです。

そして、こちらの「クリームチーズの味噌漬け」は、瓶詰めを百貨店で売っているんですよ。
昔から人気の定番の逸品です。

前菜のプレートをとっても、一つひとつ、ひとひねりもふたひねりもした逸品そろいで、お皿も含めて楽しめます。

お刺身です。
お刺身は3種類の盛りで、この日は、鯛、剣先イカ、本マグロの中トロです。

煮物碗です。
赤しそを吉野葛で練った「赤しそどうふ」は、赤しその香りがかぐわしく、鱧、ナスとの相性も抜群です。トッピングのゆずや白髪ねぎもアクセントになっています。

「焼き物」は、「鮎の塩焼き」です。

そして、くいしん坊の一番の特徴と言っても過言ではないのが「創作天ぷら」です。
写真撮影のために一緒に盛り付けていますが、本来は揚げたてが一品ずつ提供されます。

一番右手前の丸い形の一品、こちらは「トウモロコシの寄せ揚げ」です。
トウモロコシだけを寄せ揚げにするなんて想像がつかないでしょうけど、トウモロコシの甘味やシャキシャキ感も残っておいしい～～～

その奥は、「海老とゴボウのはさみ揚げ」です。海老＋ゴボウってあまりセットにはしないのが凡人の考えで、このコラボが想像以上に美味しいんです。

左手前は、万願寺とうがらしに魚のすり身を入れて揚げたもの。
そして、一番奥の細長い一品は、貝柱に鯛の薄造りと梅肉としそを巻いて揚げたもの。
もちろんおいしいのはいうまでもありませんが、ひと手間もふた手間もかけて、丁寧に作られたことが食べずともわかりますよね。

「会席で天ぷら出すところは珍しいと思います」と話す丸山さん。
ほかにはない創作天ぷらが楽しめるのがうれしいですよね。

そして「あんかけ」は、自家製ゴマ豆腐のふかひれあんかけです。

さらに、ご飯ものは「煮穴子のおこわ」。
穴子好きにはたまらない組み合わせです。

デザートは、奥さまの手づくり。オレンジのムースです。

いかがでしょうか。
こちらの創作メニューが一品ずつ食べられるなんて、贅沢の極みですよね。

昼の会席　6,600円
夜の会席　11,000円
※内容は季節により異なります。前日までの完全予約制。
今回の写真は夏の会席のイメージです。

骨董の器のコレクションにも注目

そして、お料理と一緒に楽しめるのが美しい器の数々です。

骨董の器が好きな丸山さん。200～300年前の柿右衛門や400年前の景徳鎮などもコレクションし、美しい器は、金継ぎをして使っているそうです。

骨董の器好きにはたまらないコレクションでしょうね。

料理だけでなく、器も非日常で、心が豊かになる気がします。

調理する手元も楽しんで

「お料理を楽しんでいただけたらうれしいですね。手元も見てもらえたら」と丸山さん。

そんな調理の手元が見られるカウンター席が8席あって、こちらが人気です。

6席備える個室もあって、こちらは接待やお祝い事の席などに重宝しています。

少し品数が増える夜の会席もありますが、圧倒的に昼の会席の方が、おすすめだとか。
自分へのご褒美やハレの日のお祝い、特別な日には、ぜひ「くいしん坊」の会席を利用してはいかがでしょうか。食いしん坊の方におすすめです。