【富士市宮下】「富士を食べる」店。姓屋の白いカレーうどんに心を奪われました。
富士川の河口にほど近い富士市宮下を車で走っていると、突然目に入る白い建物の数々。大きなオリーブの木があちこちに植えられており、ヨーロッパの海岸地帯のような異国情緒を感じさせます。富士市にこんな素敵な場所があったんだと驚かされました。
どこもかしこも「映え」な場所です。
青空とオリーブの木と白い建物が素敵!
ここはヒロデザインラボという会社の敷地。住宅デザイン・店舗デザイン・プロダクトデザイン・グラフィックデザインなどを手掛けるデザイン事務所ですが、飲食店、ヘアサロン、保育所、住宅などがあつまって小さなムラを形成しています。
その中で富士市でも「オシャレなうどん屋さん」として有名なのが、「芙蓉峰の麺処 姓屋」さん。
看板メニューは「白いカレーうどん」です。初めて見た人は、え?これがカレーうどんなの?と、きっと度肝を抜かれます。
週末には行列もできるようですが、今回は平日の開店から間もない時間に行ったので待たずに入れました。
丼に白い生クリームがグルグルグル!
生クリームといえば甘いものを想像してしまうので、これがカレーうどんと言われたら脳が混乱してしまいますよね。
チリパウダーやガラムマサラのスパイス、ピンクペッパーと枝豆が乗っています。
このエスプーマ(カフェでドリンクの上に乗っているクリームと同じ製法)は、生クリームとジャガイモのムースが混ぜてあるそうです。
この部分だけ口にしてみると、うん、確かにジャガイモの味がする! 口当たりの良いかるーいクリームです。
中から麺を持ち上げると、カレーうどんが出てきました。
出汁の味が濃くて、とても美味しいカレーうどんです。エスプーマのクリーミーさが混ざるとスパイシーなカレーにコクが出て、まろやかな味になります。
うどんはコシがあってモチモチ。時々コショウの粒が口の中で弾けて様々な味が楽しめます。
このカレーもちょっと変わっていて、お蕎麦屋さんのカレーなのですが、ちょっとスパイスの効いたインドカレーっぽさもあります。中の具材には鶏肉が… あ、これタンドリーチキンだ!
うどんを食べ終わる頃に、追い飯を持ってきてくれます。100円でチーズをプラスできます。
エスプーマと和と印のマッチングが面白い、とても斬新なカレーうどんでした。これは行列を作ってでも食べたくなりますよ!
この記事を書いている今も、また食べたくなってきました。すっかり心を奪われてしまいました。
姓屋さんはそばやうどんだけでなく、季節の食材を取り入れた天ぷらや親子丼などの定食メニューも豊富です。
店内はテーブル席とカウンター席があり、子ども用の椅子もあります。
「富士を食べる」がコンセプトの姓屋さんでは、食材は富士市内とその周辺地域のものを使用しているそうです。鶏肉や野菜だけでなく、ドレッシングもお茶もお米も富士で作られたものです。
お店オリジナルのドレッシングやお茶は購入も可能です。
『生産者の顔が見える安心安全な食材を、美味しい料理にしてお客様に提供するという責任が私たちにはあるんです。』と語るオーナーには矜恃が見えました。
今秋には姓屋さんの正面にジェラート店がオープン予定だそう。
店名はプリマクラッセ(イタリア語で最上級)に決まったそうです。
こちらももちろん、「富士を食べる」お店です。地元野菜や果物を使ったジェラート! どんなメニューになるんだろうと、想像するだけで楽しいですね。
敷地内にはなんと130本ものオリーブの木が植えられていて、樹齢500年や1000年の木もあるそうで、眺めているとロマンを感じます。
このオリーブの木のように、今後この施設も大きく育っていくのが楽しみですね。
観光スポットになる日もそう遠くない?
【芙蓉峰の麺処 姓屋】
〒416-0947 静岡県富士市宮下109
電話: 0545-32-9005
営業時間:11:00~14:00 (土日祝は14:30)
定休日:第3水曜日
駐車場:店の前と、東側100m先に第2駐車場有り
姓屋instagram