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湯上がりに雪国の温泉街で楽しむ地酒の角打ち体験!運がよければ貴重な日本酒との出会いも

satochin旅行・グルメ・おでかけライター

旅行・グルメ・おでかけライターのsatochinです。
日本海側は大雪が続いていますが、少し雪が落ち着いたら山奥のレトロな温泉街「肘折温泉」に出かけてみませんか?オススメしたいのは「カネヤマ商店」の角打ち。降る雪を眺めながら湯上りの乾いた喉にキーンと冷えた地酒。たわいもない会話を楽しむ時間は一度体験するとクセになりますよ。

山奥の小さな温泉街

肘折(ひじおり)温泉は山形県の山奥、大蔵村にある小さな温泉街。歴史は古く開湯は約1200年前。崖から落ちて肘を折った老僧がこちらのお湯で怪我を治したという伝説が残っています。肘折の名前もそこから来ているとか。

泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉で、骨折や傷、疲労回復などの効能が期待できることから伝説に信ぴょう性が出てきますね。

冬は積雪が3mを超える全国屈指の豪雪地帯で、まるで昭和で時が止まったかのようなレトロな町並みは真っ白な雪に覆われます。肘折温泉は別名「あたたまりの湯」といわれるくらい保温効果が優れているので、冬の湯治にはオススメの温泉です。

大正時代創業の「カネヤマ商店」

旅館やお土産物屋さん、食事処が並ぶ商店街のちょうど真ん中付近にある「カネヤマ商店」。目の前は旧郵便局舎、隣は共同浴場「上の湯」。創業は大正時代で、地酒以外にお土産や食品、日用品なども扱い、朝は6時から営業している肘折温泉のコンビニエンスストアのようなお店です。

角打ちのススメ

ここで利用したいのが角打ち。角打ちとは酒屋で買ったお酒をその場で飲むことをいいます。最近はあまり角打ちができる酒屋も見かけなくなりました。

隣は共同浴場、お風呂上りのポカポカの体で夕ご飯前にちょっと一杯、そんな粋な楽しみ方が「カネヤマ商店」で体験できます。

地酒は500円から、おつまみも200円からとお手軽価格なのも嬉しい。現金だけじゃなくクレジットカードや電子マネーも使える今どきの角打ちです。

角打ち体験

筆者が利用したのはお正月だったので、「新春セット」を奮発。羽陽正宗、上喜元雪女神35、大吟醸 天弓 暁天の3銘柄飲み比べで2,025円(税込)です。

蔵元さんからの出荷は年間60本だけという超絶貴重「小屋酒造 花羽陽 羽陽正宗鳳凰 大吟醸」小屋酒造は山形県最古の酒蔵で、県外ではいっさい販売していません。ひとくち飲んで絶句!まったく雑味を感じさせないスッキリとした飲み口。朝日の中でキラキラ輝くスターダストを日本酒にしたらこんな味?と思わせる透明でありながら記憶に残る味。下世話な話ですが、購入するとものすごく高価なので、貴重なだけじゃなくめちゃくちゃお得です。

坂田酒造の「上喜元雪女神35」。フルーティーでジューシー、ふっくらとまろやかな優しい味わいでありながら、後味はスッキリ。塩味のあるアテとの相性はバツグン。

東の麓 天弓の「暁天 大吟醸」は、山形が大吟醸酒用に開発した酒造好適米「雪女神」100%で醸した大吟醸酒です。天弓は東の麓と東北芸術工科大生による新しいブランド。フルーティーな香りで、甘みと酸味が残ります。

いやいや、どれも甲乙つけがたいおいしさ。とはいえ、やはり羽陽正宗は鮮烈でしたね。

ちなみに生ビールは500円。こちらも湯上りにはたまらない1杯。

おつまみは小皿でちょこちょこ頼みます。

酒盗とクリームチーズ 200円
酒盗とクリームチーズ 200円

どれもちびちびと飲む日本酒にはピッタリ!

白神生ハムのクリームチーズ 300円
白神生ハムのクリームチーズ 300円

生ハムといえば薄ぅ~く切ったものが思い浮かびますが、こちらはサイコロ状にカットしてあります。秋田県産の豚と天日塩だけで作った生ハムは肉々しい!噛みしめるたび肉の旨味が口の中に広がります。

いぶりがっこのタルタルソース 200円
いぶりがっこのタルタルソース 200円

いぶりがっこのタルタルソースは少し前からいろんなお店で食べられるようになっていますが、山形銘菓のオランダせんべいに乗せて食べるとは!この組み合わせ、無限に食べられそうです。

さばね屋さんのすじこの酒粕漬け 350円
さばね屋さんのすじこの酒粕漬け 350円

さばね屋さんは同じ肘折温泉街にあるお店。こちらの筋子が絶品なんです。もともと筋子は東北や北海道で食べられていたものでしたが、最近テレビなどでも紹介されるようになり、日本全国に筋子のおいしさがバレてしまいました。が、スーパーで販売している筋子は子どもの頃から食べている筆者から言わせると偽物。あんな塩辛いだけのニチャニチャとしたものではないんです。

さばね屋
さばね屋

ここの筋子は本物!一粒一粒がふっくらとしてて、箸でちぎれるくらいやわらかく、塩味の中にまろやかな甘みがある、昔ながらの筋子です。

「カネヤマ商店」の角打ちでは、飲むもの食べるものどれもおいしく、またご主人や奥さんとの話も楽しく、とても思い出に残る時間となりました。

部屋飲みにも

帰りはお酒やアテを購入して帰り、夕食後部屋飲み。

「大吟醸 絹」も小屋酒造のお酒です。

寒い冬を温かくする角打ち

肘折温泉は朝市が出る春から秋もいいですが、雪深い冬もオススメですよ。温泉と角打ちで冬の思い出を作ってください。

ネヤマ商店 
住所 山形県最上郡大蔵村大字南山506-3
電話番号 233-76-2123
営業時間 6:00~18:30
定休日 年中無休
公式ホームページ カネヤマ商店(外部リンク)

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旅行・グルメ・おでかけライター

おいしいものが大好きで、ご当地グルメをもとめて日本全国47都道府県を制覇。食べログの地図を塗りつぶした旅行ライター。海鮮丼マニアとしてテレビ出演経験あり。 旅先の飲食店以外にもローカルスーパーや道の駅、SA・PAで見つけたご当地グルメを中心に、温泉やホテルも紹介しています。普段のサービスや味を知りたいため、事前許可を取らず、気に入ったら後から掲載許可をもらい、紹介している記事が多いです。許可をもらえるまでしつこいです(笑)。 リアルな旅の記録はXで発信中。 温泉ソムリエマスター/サウナ・スパ健康アドバイザー/銭湯検定4級/チェコ親善アンバサダー

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