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【国立市】関東大震災が国立のまちづくりの原点。「旧国立駅舎と関東大震災から100年」開催中です。

megu地域ニュースサイト号外NETライター(国立市・国分寺市)

1923年9月1日の関東大震災。2023年9月1日、この震災から100年を迎えました。10万人以上の犠牲者を出し、200万人以上の方の家が焼け果てた忘れてはいけない大きな災害です。この震災を経験した人はあまり身近にいなくなってしまいましたが、決して教科書の中の出来事にしてはいけないですね。100年前の今日、何の前触れもなく地震が発生し、命を失ったり、大切な人が突然いなくなったり、街が一瞬にして見たことのない光景に変わったり。それが"本当に"起きたことなのだから。

「旧国立駅舎と関東大震災から100年」のイベントのチラシ
「旧国立駅舎と関東大震災から100年」のイベントのチラシ

旧国立駅舎では、「旧国立駅舎と関東大震災から100年」という展示イベントを開催しています。期間は2023年9月3日までであり、9月2日 15:00よりトークイベントも開催されます。

旧国立駅舎の昔の様子
旧国立駅舎の昔の様子

こちらは、旧国立駅舎に飾られた、昔の駅舎の写真です。三角屋根の駅舎は、今の旧国立駅舎とやはりそっくりですね。駅前は、現在はロータリーが整備されていますが、この時は広場だったのですね。

イベントの展示物
イベントの展示物

実は国立市のまちづくりのきっかけは関東大震災でした。関東大震災後、東京商科大(現在の一橋大学)が谷保へ移転しました。この出来事をきっかけに、駅前を中心とした学園都市構想と住宅地の開発が始まり、新しい国立のまちづくりは皮切りになったそうです。

イベントの展示物
イベントの展示物

この駅舎は、実は関東大震災後に、復興資材として初めてカナダから輸入した木材が使用されています。このカナダとのリレーションシップは現在も続いており、今回の企画もカナダ林産業審議会が主催しています。そんな深い歴史がこの記事には記されています。

イベントの展示物
イベントの展示物

関東大震災から2か月半後には、カナダとの木材の契約が進んでいたようです。現代ほど通信設備もまだ発達していない時期に、日本の状況をくみ取り、動いてくれた人がいたのでしょうか。頭が下がる思いになるとともに、世界各国で起きる災害に対して、私達ができることは何か考えさせられますね。日本全体に大きな影響を与えた関東大震災のことを、いつも暮らしている馴染みのある国立市から考えてみませんか。

「旧国立駅舎と関東大震災から100年」の展示
日時:2023年9月3日まで
※トークショーは2023年9月2日 15:00~
場所:旧国立駅舎(国立駅南口)
旧国立駅舎の開放時間:(平日)7:00~22:00 (休日)9:00~22:00

地域ニュースサイト号外NETライター(国立市・国分寺市)

国立市のカフェめぐりや街並みが大好きなmeguと申します!素敵なお店や、季節を味わえる国立市ならではの景色やイベントをお伝えできれば嬉しいです!

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