関東の降雪予報、最新の見立ては?
低気圧が南海上を東進へ
強烈な寒波による日本海側の大雪は峠を越え、今週は関東などで、どれくらいの雪が降るのかがポイントとなります。
予想天気図をみると、あす8日(火)午後9時、沖縄付近に発生している低気圧があさって9日(水)から10日(木)にかけて、日本の南海上を通過する見込みで、この北側に広がる降水域や下層寒気の強さ次第で、雨が主体か、雪が主体か、雪ならばどこでどのくらい降るのか、積もるのか、などが変わってくることになります。
また主体となる南岸低気圧の北側に別の副低気圧が顕在化する可能性があり、このあたりも予想を難しくさせる一因となるかもしれません。
では今現在の、最新の予想(計算)をみてみましょう。
降り出しは10日(木)未明から明け方頃か?
関東に弱いながらも降水域がかかってくるのは、10日(木)未明から明け方頃になるとみられ、午前6時の予想では、千葉や神奈川、静岡などの沿岸部で雨の他は、雪で降り出す所が多くなる予想です。
同じ時間の上空750メートル付近の気温をみると、北から0度以下の寒気が関東に垂れ下がるように流れ込んでおり、この0度線付近では、地上で雨かみぞれか雪かがとても微妙な気温となります。また氷点下に下がれば下がるほど、雪の確率が高まることになります。
昼前にかけて、東京都心周辺より北側や西側で雪
10日(木)午前9時の予想では、北部まで降水域が広がり、東京都心周辺より北側や西側では雪が主体で降り、その東側の千葉や茨城は雨が主体の予想です。
上空750メートル付近の気温は東京都心あたりまで0度線が南下しており、内陸は氷点下の予想です。ちなみに茨城方面は上空の気温は低いものの、地上では北東からの海風が入るため、雪にはなりにくい計算です。
日中は雨が主体に?
10日(木)正午の予想では、上空750メートル付近の寒気の流れ込みがやや弱まることが影響し、東京都心をはじめ、さいたま、熊谷、宇都宮などの平野部では雨が主体に変わると計算されています。
しかし油断は出来ません。
このあたりの予想は非常に難解で難しく、1度寒気が強まるだけでも雪の範囲が平野部に大きく広がる可能性があり、雨が主体か、雪が主体か、非常に悩ましい予報となりそうです。
なお、低気圧による降水は11日(金)明け方頃まで残る予想です。
10日(木)午後3時までの予想降雪量
あくまでもコンピュータが予想している10日(木)午後3時までの予想降雪量によると、栃木や群馬の山沿い、また秩父から多摩、箱根にかけては、標高の高い所ほど降雪量が増え、3センチから5センチ以上と予想されています。
一方、東京都心周辺より北側や西側の平野部では1から3センチ程度と予想されており、雪が主体で降るならば、もちろん降雪量はもっと増えることになります。
雪が主体で降り続く可能性が高い山沿いや内陸を中心に、平野部でもまとまった雪となる可能性がありますので、今後も最新情報にご注意下さい。