1月に桜開花予想 こんなに早い発表は必要とされるのか?
民間の気象会社から、今年の桜開花予想が発表されました。
1月に桜の開花予想発表って、さすがに早すぎでは?
以前はそう思っていました。
かつて気象庁だけが予想を発表していた時代は、3月のはじめから。
ところが、民間気象会社から1月に桜の開花予想の発表がはじまると、翌年からは年明け頃から「今年はいつ発表するのですか?」という問い合わせが相次ぎ、驚きました。
桜の時期に合わせて旅行の予約をするかた、桜祭りやイベントを運営するかた、早く春の気分を味わいたいから!というかた…様々です。
昔の気象庁では、桜の開花を予想するために、つぼみの重さを測り、それをもとに予想日を出していたこともありました。また、気象庁以外でも、お正月以降の気温を積算していくなど、気象予報士が独自に予想していたこともありましたが、今はかなり高度化しています。
今の桜開花予想は、気温の実況経過と予測を、高度化された開花計算式に入れて、コンピューターが弾き出しています。現在、主に使われている計算式は、気温の予測さえ当たれば、開花日の予想が実際の約2日以内におさまるというすぐれものです。
予想を使うまでもなく、「だいたい平年だと、開花はこの時期くらい」でいいんじゃないの?と思うかたもいるかもしれませんが、1月の開花予想と実際の開花日のズレは4.8日(ウェザーマップ・過去4年平均)。平年日と比べるより、予想日のほうが実際の開花日に近いのです。
当然、日が近づいた予想ほど、このズレは小さくなっていきます。
「どうしてもこの時期に判断してなくてはならない」ことがある場合、「いつもの年だとこれくらい」よりは、現代の開花予想を参考にするほうが、役立つわけですね。
数か月先の長期予報は、ズバリ予報はまだ難しいのが現状ですが、この桜予想のように「ちょっとでも確率が高いこと」を参考にするというのが、活用方法の一つですね。
■ウェザーマップさくら開花予想2014:http://sakura.weathermap.jp/