恵比寿 タコ公園のイカすデザイナーズトイレ【東京都渋谷区】
渋谷区に点在している「THE TOKYO TOILET」(日本財団運営)のユニークなデザイナーズトイレ。以前、松濤公園にある隈研吾氏のトイレもご紹介しましたが、何かの拍子に ふとそうしたトイレに遭遇すると、必ず独特のオーラを放っているので、まず素通りできません。「タコ公園」の愛称で呼ばれている「恵比寿東公園」のトイレもその一つ。通称「イカトイレ」。
デザインは建築家の槇文彦氏。代官山のヒルサイドテラスや青山のスパイラルなど 数々の名建築を手掛けている槇氏ご自身も「タコの遊具によって『タコ公園』と呼ばれる恵比寿東公園に、新しく生まれた『イカのトイレ』として親しまれることを望んでいます」と仰っています。94歳になる名建築家もやはり先住のタコに敬意を払ったのでしょうか。
トイレの至るところから、遊具のタコがチラ見えするのも楽しい。
トイレ内には吹抜けの小さな中庭が。瀟洒なギャラリーのような雰囲気ですね。
中庭から見上げる冬晴れの青空。まるでジェームズ・タレルの作品のよう。
イカトイレのある恵比寿東公園は、1958年(昭和33年)に戦災復興区画整理公園として開園しました。渋谷区のHPによると「渋谷区で唯一、児童福祉法における児童遊園」だそうです。2010年にリニューアルして、タコの遊具が以前よりコンパクトに。まるで茹でダコがきゅっと引き締まるように…。渋谷川沿いにある細長い公園ですが、渋谷川にタコとイカがいるのを想像するとシュールですね!
ちなみに、こちら↓は恵比寿駅西口にある公衆トイレ。デザインは佐藤可士和氏。暗くなるとトイレ自体が白く発光し、巨大なクラゲがふわっと中空に浮かんでいるように見えませんか? タコ、イカの流れから、個人的に勝手に「クラゲトイレ」と呼んでいます。クラゲトイレもイカトイレ同様 クリーンで快適な美トイレです。
こうしたトイレは見た目だけでなく、清掃も1日3回行っているほか、月に1度の定期清掃&第三者機関のトイレ診断士による診断を行っているそう。カッコイイ箱ものを建てるだけでなく、メンテナンスもしっかりしていただけるのはありがたいですね。
*****
恵比寿東公園トイレ
東京都渋谷区恵比寿 1-2-16
恵比寿駅西口公衆トイレ
東京都渋谷区恵比寿南 1-5-8
【関連記事】
隈研吾氏設計のアートなトイレで憩う@鍋島松濤公園