【神戸市中央区】神戸港通算100回寄港した練習帆船「海王丸」のお見送りに参加してみた
海技を専攻する大学生らが乗船する練習船は随時神戸港に入港しています。その練習船の中で海王丸は神戸港寄港が今回が通算100回目とのこと。そこで神戸港の出港のお見送りに参加してみました。練習帆船の出港の様子をご覧ください。
安全な航海を願いつつ多くの方がお見送り
練習帆船には日本丸と海王丸があり、今回神戸港に通算100回目の寄港となったのが海王丸です。今回は2023年8月19日に神戸港に入港して8月25日に出港と言うスケジュールです。
出港の1時間ほど前に港に行くともうすでに多くの方が海王丸の見送りに集まっていました。今回は100回目の寄港という節目を記念して入港時はカラー放水でお出迎えし、出港時は神戸市消防音楽隊による歓送演奏があります。
国際信号旗のUとWを合わせた旗を振る方も多く見られました。これは出港する船に対して安全な航海を祈るという意味の旗になります。
見送られる海王丸はUWの信号旗と数字旗を加えて「ご協力に感謝。安全な航海を祈る。」という答礼の意味を持つ旗を掲げています。この国際信号旗のやりとりの意味を知るだけでも海の世界を少し知った気分になります。
出港時間が近づくと神戸市消防音楽隊による歓送演奏が始まります。あいみょんの「愛の花」など最近のヒット曲が2曲演奏されてからの昭和28年に作られた「練習船の歌」の演奏では聞いている方も身が引き締まる感じを受けました。
船の看板では出港に向けて係留ロープが巻かれていきます。この作業をするのは乗員している学生たち。手際よくロープを順に持って走り回る姿が印象的でした。
係留ロープも外されるとすぐにタグボートで海王丸は出港の準備に方向転換していきます。ここまでは特にセレモニーのようなものはなく、音楽隊の演奏があったなか静かに出港していきました。
そして汽笛を3回長音で鳴らして「お見送りありがとうございました」の感謝を伝えつつ海王丸は神戸港を後にしました。その姿が見えなくなるまで見送る方も多かったです。海王丸の無事な航海を祈り、実りある航海実習が行われることを期待しています。
客船の入港は気持ちがわくわくしてくるものですが、出港はすこしセンチメンタルな気持ちにもさせてくれて趣き深い体験ができます。神戸港では随時練習船が入出港しています。
神戸ハーバーランドumieモザイク
神戸市中央区東川崎町1-6-1
ハーバーランド駅 徒歩9分