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「目指すは常に優勝だ!」、タイガー・ウッズが公式会見

舩越園子ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授
(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 PGAツアーの大会、ジェネシス招待(2月16日~19日)に出場するタイガー・ウッズが会場となる米ロサンゼルス郊外のリビエラCCで公式会見に臨み、「試合に出る以上は、目標は常にW(優勝)だ」と勝利への意欲を笑顔で語った。

 2021年2月の交通事故で右足に重傷を負ったウッズは、昨年4月のマスターズで戦線復帰を果たし、5月の全米プロ、7月の全英オープンに出場したが、レギュラー大会には1試合も出場しなかった。12月にウッズ自身が大会ホストを務めるヒーロー・ワールド・チャレンジに出場を予定していたが、開幕直前に足底筋膜炎を発症し、欠場する道を選んだ。

 それゆえ、ウッズが公式戦に出場するのは、今大会が昨年7月の全英オープンで予選落ちして以来、7カ月ぶりとなる。PGAツアーのレギュラー大会出場は、実に2020年のZOZOチャンピオンシップ以来となる。

 ジェネシス招待はウッズ財団がサポートし、ウッズ自身が大会ホストを務める大会。「この試合にプレーヤーとして出場することを、僕はいつも頭の中で思い描いていた」。

 1992年、まだ16歳のアマチュアだったウッズが生まれて初めてPGAツアーの大会を体験した場所は、このリビエラだった。

 そんな思い出の場所で、「ウッズの大会」に出ることは、交通事故後のリハビリ途上のウッズにとって、常に目標だった。

 気になるのは右足の回復の度合いだが、ウッズは「ここ数か月で驚くほど状態は良くなった」と笑顔を輝かせている。

 「足首が日に日に回復している。とはいえ、まだストレスはあるものの、どんどん良くなっているし、強さも感じられる。ここ数か月で驚くほど回復している」

 自宅のあるフロリダでは、砂浜で長距離を歩いたり、球を打ったり、9ホールを歩いてプレーした後に18ホールを歩いたりと、さまざまなトライアルも行なってきたという。

 「やりすぎてしまったこともあったけど、今、僕はここにいる。試合の場にこうして来ることができた。それは素晴らしいことだ」

 だが、この大会に単に「来るだけ」「出るだけ」で満足するウッズではない。

 「試合に出る以上は、目指すは常に優勝だ。この試合で得られる感触を元に、来たる(4月の)マスターズに備えるためには何が必要かを分析するつもりだ」

 ウッズの視線の先にあるものは、常にW(Win=優勝)だ。そして、その視線のさらに先には、すでにメジャー16勝目を狙うマスターズがある。

ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授

東京都出身。早稲田大学政経学部卒業。百貨店、広告代理店勤務を経て1989年に独立。1993年渡米後、25年間、在米ゴルフジャーナリストとして米ツアー選手と直に接しながら米国ゴルフの魅力を発信。選手のヒューマンな一面を独特の表現で綴る“舩越節”には根強いファンが多い。2019年からは日本が拠点。ゴルフジャーナリストとして多数の連載を持ち、執筆を続ける一方で、テレビ、ラジオ、講演、武蔵丘短期大学客員教授など活動範囲を広げている。ラジオ番組「舩越園子のゴルフコラム」四国放送、栃木放送、新潟放送、長崎放送などでネット中。GTPA(日本ゴルフトーナメント振興協会)理事。著書訳書多数。

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