女性や子供に役立つ防犯対策、すぐに使えるエレベーターに乗るために覚えたい5つの注意点
エレベーターの安心な乗り方と言われていくつ思い出しますか?
実は密室になりやすく犯罪の多いエレベーター。性犯罪被害や強盗に遭いやすい危険な場所ともいわれています。
そこで今回は女性の一人暮らしや子供の防犯対策に役立つエレベータの乗り方のポイントを5つお伝えしたいと思います。すぐに実行できることばかりなのでぜひ覚えておいてくださいね。
1乗り込む前に周りに人がいないか確認する
まずは入り口の話です。エレベーターの扉の前はもちろんですが、犯罪者はエントランスや見えない場所に潜んでいる場合があります。侵入してしまえば出入りの人が限られるオートロックのマンションを好む場合もありますのでオートロックが安全だと思っている方は油断しないで下さい。乗り込む場合は近くに人がいないか必ず確認してからにしましょう。
またエレベーターを呼ぶ場合、健常者は車いすマークを押さないことも大切です。
車いすマークは意味がなくついているわけではありません。車いすの人が押しやすい位置にボタンがあるだけではなく開閉の稼働時間がゆっくりになります。もちろん必要な場合は別ですが防犯上はスムーズに開閉させて素早くエレベーターに乗りこむ対策として覚えていきたいポイントです。
2知らない人と一緒に乗らない(知らない人が乗り込んできたら降りる)
子供への指導としてもこのように伝えなければならないのは残念ですが、犯罪被害を防ぐには人と一緒に乗らないことが1番の安全策です。
あとから乗り込んでくる人がいた場合、1で述べたように誰かが乗り込むのを狙って待機していた可能性もあります。その時は自分自身が電話や忘れ物のふりをして急いで降りることをお勧めします。
3立ち位置は行き先階ボタン(非常ボタン)の前
何かあった時にすぐに非常ボタンや階数を押せるように行き先階ボタンの近くに乗る癖をつけましょう。先に占領されていた場合はボタンとは逆サイドの出入り口(すぐ後ろに車いす用のボタンある可能性もあります)近くに背中をつけて乗りましょう。
同乗者がいて少しでもおかしいと思った時は目的の階を押さない、関係ない階でもすぐに降りるなど臨機応変の対応が自分の身を守ります。
4 人に背中を見せない(壁に背をつける)
エレベーターで襲われる場合、たいてい後ろから襲われます。犯罪者には獲物を狙う感覚があります。正面を向いているより後ろ向きの方が狙いやすいですよね。
防犯対策すべてにおいて言えることですが警戒心を出している人は狙いにくいので、相手に背中を向けないことが大切です。
理想の乗り方は行先階ボタンの近くで壁に背中をつけて乗る事です。
5先に【閉】を押す
エレベーターに乗った場合、ます先に行き先階ボタンを押していませんか?
防犯上は誰かに乗り込まれる前に閉を押し、一人で乗り込んでから行き先階ボタンを押してください。自分の住んでいる階を特定されないためにも重要なポイントです。
*降りてからも注意したいポイント
エレベーター内で同乗者がいて同じ階で降りた場合、部屋の近くまでついてきた時や怪しいと感じた場合は絶対に部屋の鍵を開けないでください。侵入されたら密室になります。危険を感じた場合は廊下でほかの部屋のインターホンを押したり大声を出すなどして助けを求めて下さい。
廊下は静かですが壁の向こうにはたいてい人がいます。つい焦って非常階段や踊り場まで走って逃げたくなりますが声が届きにくいのでかえって危険です。絶対に人気のない場所に逃げ込まず、人の声の届きやすい場所で助けを求めましょう。
今日から実行してみよう(子供とは一緒に防犯の確認をする)
エレベーターは犯罪が多い場所。防犯カメラは犯人を特定するためには使えますがタイムリーに乗っている人を守ってくれるわけではありません。
時間や場所によっても防犯対策は変わると思いますが、自分の身を自分で守れるように今日からは今回お伝えした5つの防犯対策を実行して欲しいと思います。
また子供に指導する場合は口で伝えるだけではなく必ず一緒に実践してみてください。
大人でもいざという時にはうまく対応できない防犯対策。人生経験の少ない子供が口頭で指導するだけで実際に必要なシーンでうまく想像し、実行できる可能性は少ないです。
子供への防犯指導は保護者と一緒に実践して、子供自身が状況を体験して考えることにより、いざという時に役立てられると思います。
保護者の方も一緒にエレベーターに乗ったり実践することでここは危ないなど意外な事実が判明することもありますし、日頃からの会話で防犯意識の共有がしやすくなりますよ。
最後に
今回はエレベーターの防犯対策として防犯設備士、危機管理士としての知識とともに警察のHPも参考資料にさせていただきました。
各都道府県の警察HPなどは普段起こりえる犯罪の防犯対策や住んでいる地域で多発するような犯罪の注意喚起などその地域の役立つ情報も掲載されています。
新生活に向け環境も変わる方が多いと思いますので自分の住んでいる地域の防犯対策に目を向けてみるのもよいのではないでしょうか。
参考資料
福岡県警察HP 性犯罪から身を守るための防犯対策
千葉県警察HP 安全な暮らし 女性の安全対策