【大阪市・扇町】10月6日オープン!牛レバニラからサザエの肝和えまで、肝料理と日本酒の個性派立ち飲み
10月6日にオープンしたの日本酒スタンド!
つい最近、天満という街は奥が深いというか、面白いなと改めて思える店に出合いました。
お店があるのは、天神橋筋沿い。商店街ではなく、府道34号線のほうです。最寄りはOsakaMetro扇町駅で、3番出口から徒歩約2分の好立地。
こちらがたまたま発見した「日本酒ポニーテール」。ガラス張りの外観で、中がよく見えることから気になりました。
さらに気になったのがこの看板。看板を見た時点では、日本酒の製法のひとつである“生酛(きもと)造り”のことなのかと思っていたので、「それはなかなか日本酒通を狙った立ち飲みだなぁ、素晴らしい」なんて思っていたのですが、まさか“肝”だったとは。
店内は厨房を囲むように造られたくの字型っぽいカウンターと2~3名で使用できるテーブルがあります。もちろん全てスタンディング。12名ほど、がんばって15名入れるかなという感じです。
カウンター上はいたってシンプル。
豊富なドリンクをそろえる!
ビール、日本酒、焼酎、ワインなどドリンクが豊富。
とりあえず生ビールをオーダー。生ビールは、サントリーのPSB(パーフェクトサントリービール)610円です。
バラエティ豊かにそろう肝メニューに驚き!
つきだしは、黒板からチョイス。好みのものが選べるのはうれしい。
筑前煮にしましたが、ちょい甘めでほどよい味付けでした。
メニューを見て、「おおっ、肝!」と納得。「日本酒きもとのあて」と思っていたのが「日本酒ときものあて」だったことに気づきました。
「肝料理のバリエーションってこんなにあったの?」と思うくらい、メニュー表には肝を使ったさまざま料理が並びます。もちろん、いくつか食べてみました。
吉澤のレバーパテバゲット530円
鶏創作『吉澤』が鶏レバーをたっぷりの野菜ともに赤ワインで煮込んだレバーペーストだそうです。
レバーパテは正統派。パリッとかためのバゲットに塗って食べましたが、上品な味わいで臭みもなく、コショウの風味も心地よく感じます。
あん肝たくあん 420円
最近はあまり見かけなくなった気がしますが、酒場の定番であるあん肝をオーダー。安酒場のアテのイメージだったあん肝ですが、こちらではなんとも上品ないでたち。
のっているのは甘めのダイコンピクルスのようなたくあん。粘度のあるあん肝とピクルスの食感のコントラストも楽しく、海苔や芽ねぎもいい仕事しています。
ここらで、日本酒を挟みたくなります。厨房内の大型の冷蔵庫には日本酒がズラリ。30種ぐらいそろえていて、瓶が空くと新しい別の日本酒が入るようです。価格はおちょこが610円でグラスが660円。
書き忘れていましたがこちらは女性スタッフのみの3名でオペレーションされていまして、ひとり飲みということもあり、こまめに話しかけてくれます。
そこで「こってりしたパンチある日本酒を」とお願いしたところ、2名でしっかり話し込んで選んでくれたのがこちらの熟成酒「義侠 縁 えにし 特別純米」。古酒らしい香りやコクで、あん肝とよく合っていました。
タイ酒盗和え530円
酒盗であえた鯛のお造りです。
熟成感がありながらもほどよい歯応えもあります。味わいは塩辛や酒盗のちょい強めでクセのある塩味。鮭とばのような熟成稿も感じます。
お酒が進み、もう一杯。「こってりを楽しんだのでスッキリを」とお願いして選んでもらったのが「鳳凰美田 純米吟醸 初しぼり」。先ほどのえにしとは対局の味わい。過剰なほどにフルーティで甘い飲み口。
バイガイ煮付け 310円
日本酒のアテとしては定番のバイ貝を甘塩っぱく煮込んだもの。
甘さと醤油のバランスがバツクンで、コリっとした身の食感も楽しいのですが、身の奥にぷるんとぶら下がる肝が日本酒とめちゃめちゃ合いました。
個性的な立ち飲みがそろう天満界隈でもかなり振り切ったコンセプトですが十分楽しめまた来たいと思いました。
こういう尖った存在の店が増えると楽しいですね。
日本酒ポニーテール
住所/大阪市北区天神橋3-8-5
営業時間/16:00~23:00
休日/不定休
席数/スタンディング約12名
交通/JR天満駅から徒歩約5分、OsakaMetro扇町駅から徒歩約1分