【橋本市(高野山エリア)】気楽に自然のビタミン補給。4月上旬のオトコの野草食
普段から野草を食べているライターのたなかです。
今月も川原で植物チェックをして、気軽な野草食をご紹介。
▼前回の素材(3月下旬の記事はコチラ)
前回は、ヨモギ、ギシギシ、カラスノエンドウ、ミチタネツケバナ、ヒメオドリコソウ、ハコベ、カラシナ、タンポポ、ノビル、ホトケノザ、スイバを採集して食べました。
これらの食材は、柔らかい部分を摘めば、今月もまだまだ食べられます。ぜひお試しを!
▼今回新たに、「クレソン」を採集しました。
クレソンとは、アブラナ科の植物で野菜として栽培されて販売されていますが、野草としても各地の水流のあるところに自生しています。
若い茎や葉を食用にします。
特徴としては、さわやかな香りで、味はピリッとした辛味や苦味があります。
▼クレソンの栄養
生のクレソン、可食部100gあたりのカロリーや栄養は以下の通りです。
・カロリー…13kcal
・たんぱく質…2.1g
・食物繊維…2.5g
・脂質…0.1g
・炭水化物…2.5g
・カルシウム…110mg
・カリウム…330mg
・ビタミンC…26mg
・ビタミンE…1.6mg
・ビタミンK…190μg
・βカロテン…2700μg
・ビオチン…4.0μg
・鉄…1.1mg
・葉酸…150μg
【出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)】
クレソンには、カロテノイド色素である、βカロテンが含まれており、βカロテンは強い抗酸化作用があることで知られています。また、食物繊維も豊富です。
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)の機関誌、
「Preventing Chronic Disease(慢性疾患を予防する)」の2014年6月5日号で発表された、健康に重要とされる、
カリウム、食物繊維、タンパク質、カルシウム、鉄、チアミン、リボフラビン、ナイアシン、葉酸、亜鉛、ビタミンA、B6、B12、C、D、E、K
の17の栄養素の含有量をもとに食材をスコアした結果、クレソンは100点満点で第一位を獲得しています。
▼ちょっと面倒くさがりなオトコの料理
①洗って湯通ししてから、前回と同じように胡麻ドレッシング和え
油分によりクレソンの持つ苦みや辛味がマイルドになり、シャキシャキ感も楽しめます。
②クレソンと鶏団子の鍋
シンプルな味付けのコンソメ味のスープに、チューブのニンニクを入れ、タマネギをみじん切りにしたものと鶏団子を先に煮て、後からクレソンも入れて煮ました。スープにするといくらでも食べられます。
※どちらも根は使いません。また、軸の固そうな部分は捨ててください。
※4月が旬ですが、柔らかい若葉を採集できる間は年中使えます。
▼最低限気をつけること
クレソンは生でも食べられる食材です。ただ、今回は野生食材を採集しており、私は常に変わったものを食べているのである程度生食できるかどうかの判断ができますが、あまり経験の無い方は基本的に野草の生食はお控え頂き、熱を通すようにしてください。
クレソンの苦みは油で揚げたり炒めたり、油系(ゴマドレッシングなど)で和えたりすれば和らぎます(他の同じような風味の野草にも使えるやり方です)
クレソンの根は食べないので、収穫してすぐ使用する予定の方は地上部のみハサミ等で収穫するのがオススメ。残した部分からあとで脇から新芽が出て、育てば何回か若葉を収穫できます。
-------ー------------------
「向副緑地公園」
現場:和歌山県橋本市向副145
向副緑地公園の東側エリア