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獣医師が解説「犬のウンチ」は公園のゴミ箱に捨ててもOK?

石井万寿美まねき猫ホスピタル院長 獣医師
イメージ写真(写真:イメージマート)

2023年時点で犬の飼育頭数は約700万頭とされています。一方、日本の15歳未満の子どもの数は約1400万人です。

現在、犬の数は子どもの数のおよそ半分に達しています。日本には、こんなに多くの犬がいます。

そのため「犬のウンチはトイレに流したらダメなの?」という疑問がSNS上で話題になっていると、まいどなニュースは伝えています。

犬のウンチはトイレに流してもいいのか?

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まず、犬のウンチをトイレに流してもいいのかを考えてみましょう。

犬のウンチをトイレに流すか、燃えるゴミに出すかは、衛生面と地域のルールを確認することが大切です。自治体によって犬のウンチへの対応が異なるため、行政に確認することをおすすめします。

基本的には、犬のウンチはトイレに流さず、燃えるゴミとして処理することが推奨されます。

その理由は大きく2つあります。

□衛生面

ペットのウンチには寄生虫や病原菌が含まれており、トイレに流すと水質汚染や浄化槽に負担をかける可能性があります。

特に猫のウンチにはトキソプラズマが含まれることがあり、河川などに流れ込むと環境に悪影響を及ぼすリスクがあります。

□トイレが詰まる

犬の排泄物を処理した際に使うシートや小石、ティッシュなどは水に溶けない場合が多く、トイレが詰まる原因となります。

このため、地域のゴミ出しルールに従い、燃えるゴミとして適切に処理することが重要です。

散歩中のウンチは公園のゴミ箱に捨てていいのか?

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犬は猫とは異なり、散歩をします。その際、ビニール袋に入れてあれば公園のゴミ箱にウンチを捨ててもよいのでしょうか?

公園のゴミ箱に犬のウンチを捨ててよいかは、地域や公園のルールによります。多くの公園では、ペットのウンチを持ち帰ることが推奨されています。ただし、ドッグランなどのある公園では、専用の「ウンチボックス」が設置されている場合もあり、そこに捨てることが許可されていることがあります。

いずれの場合でも、ウンチをビニール袋などにしっかり密閉し、臭いや衛生問題が発生しないようにすることが大切です。ルールに従わない場合、罰金や他の利用者とのトラブルにつながることがあります。

基本的には、犬のウンチは持ち帰って自宅で適切に処理することがいいですね。

まとめ

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犬の飼い主は、散歩や外出時にはウンチを処理するためのビニール袋を必ず持参し、自宅に持ち帰りましょう。自治体によって異なりますが、基本的には臭いが漏れないようビニール袋に入れ、燃えるゴミとして処理することです。それも愛犬への愛情です。

また、ウンチは「腸の便り」とも言われており、愛犬の健康状態を観察する重要な手段です。血便などが見られる場合は、がんのリスクが高くなることもあるため、注意が必要です。愛犬のウンチを日頃からよく観察しましょう。

まねき猫ホスピタル院長 獣医師

大阪市生まれ。まねき猫ホスピタル院長、獣医師・作家。酪農学園大学大学院獣医研究科修了。大阪府守口市で開業。専門は食事療法をしながらがんの治療。その一方、新聞、雑誌で作家として活動。「動物のお医者さんになりたい(コスモヒルズ)」シリーズ「ますみ先生のにゃるほどジャーナル 動物のお医者さんの365日(青土社)」など著書多数。シニア犬と暮らしていた。

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