【富田林市】市の名産品海老芋を使った料理を食べられるお店をご紹介。富田林コロッケを買える店もあります
富田林名産の海老芋は、名前の通り、海老に似た縞模様と曲がり具合の外観が特徴。里芋よりも強い粘り気と甘味、荷崩れしにくいことから、近年話題のお野菜です。
なかでも、富田林の海老芋はと高品質で美味しいと大評判。豊洲や京都などの日本有数の高級市場に出荷され、東京銀座や京都の高級料理店で使われています。
近隣では、河内長野市天見にある高級旅館の南天苑さん(外部リンク)でも、冬のメニューとして海老芋が献立に登場。では市内で食べられるところはどこにあるのでしょうか?
かんぽの宿富田林さん(外部リンク)でも、冬場のコースの中に海老芋料理を組み込んでいます。11月30日までは、牛肉セイロ蒸しプラン(1泊2食 15,800円~)、12月1日から翌年の2月28日まで開催予定の夢プラン(1泊2食 15,800円~ )に、海老芋を使用。
写真いちばん右側、寿司の上の小鉢がそれで、おでん仕立てにしているそうです。
こちらは宿泊プランですが、かんぽの宿富田林の担当者さまによれば、日帰り夕食のプランでも海老芋を使った献立があるとのことでした。
また、海老芋畑の近くにある割烹・寿司の魚よしさん(大阪府富田林市西板持町7丁目11-14)、0721-33-2433)でも海老芋の料理があるとのこと。
この季節の一品として、海老芋の煮物を600円で提供されています。さらに2・3日前から予約すれば、会席として海老芋づくしコース(5~6000円)も可能とのことでした。
揚げ物、煮物などの定番料理以外に、酢の物など会席のすべての料理に使われているとか。名産地の富田林ならではのコースです!
そして、海老芋で有名な料理のひとつが、あの富田林コロッケ!ここで富田林コロッケについておさらいしましょう。
富田林市農とみどり推進課の花岡さんによると、2016(平成28)年度に、市が国から交付された地方創生加速化交付金を活用するプロジェクトのひとつとして生まれたのが、この富田林コロッケとのこと。
そして2017(平成29)年から2019(令和元)年の3年間で、農業と商工業・観光業が連携し、つぎの4つの柱とした雇用を生み出すため、市内の経済・地域の活性化を図るものとして事業に取り組んだそうです。
- 「富田林寺内町」などの観光資源を活用した市内消費の拡大
- 新たな販売チャンネルの開拓
- 農業体験型観光の開発
- 農業経営の改革
この事業の中で、特産品の海老芋をもっと多くの人に気軽に食べてもらおうという目的のもと、海老芋を使った料理のアイデアを募集しました。こうして選ばれたのが、中野町にある開屋本舗株式会社さん(外部リンク)が企画開発した海老芋コロッケでした。
選ばれたポイントは2点。ひとつは、コロッケは冷凍でき、1年を通して販売できること。ふたつめは、それまで流通されていなかった海老芋の孫芋・親芋の部分もコロッケ製造に利用できるということ。
孫芋や親芋の流通体制が整えることができれば、海老芋の生産現場の課題解決に大きく貢献できるというものでした。
富田林コロッケは、皆さんがご存じのように、2018(平成30)年から寺内町に直営店舗を構え、年間5万個ものコロッケを販売していました。が、コロナ渦の影響を受け、ついこ先日、2021年9月に残念ながら閉店してしまいました。
しかし、富田林コロッケそのものは無くなっていません。富田林西口駅近くにある大政寿司さんで、引き続き富田林コロッケを販売していると聞いたので、先日さっそく買いに行きました。
揚げたての富田林海老芋コロッケと、チーズコロッケを購入しました。
家に持ち帰っていただきましたが、どちらも、芋の味が濃厚なのにほくほく、しかもさらっとした軽い衣で、ほんとうにおいしかったです。寺内町で行列ができていた理由が、とてもよくわかりました。
さらに花岡さんからの情報では、現在コロッケ製造は豊中市内行っていますが、来年2022(令和4)年1月からは農業公園サバーファームの加工場で行なわれる予定だとか。
また、家庭で海老芋料理を作っていただけるようにと、レシピを集めたリーフレットも作成中なんだそうです。両方とも、とっても楽しみですね!
大政寿司(外部リンク)
住所:大阪府富田林市常盤町10−34
電話番号:0721-24-9758
営業時間:11:30~14:00、17:00~22:00
アクセス:近鉄富田林西口駅から徒歩2分