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【神戸市中央区】闇市から続いたモトコーを記憶に刻もう 「モトコーミュージアム」開催中

Best Kobe大人の知的好奇心に刺さるWebメディア(神戸市)

JR神戸線の元町から神戸駅間の元町高架通商店街、通称「モトコー」が再整備中です。戦後闇市からの風情を残すモトコーも新しくなろうとしている今、今年度末までの期間限定でモトコーを記憶にも心にも刻める「モトコーミュージアム」が開催されています。

アートを楽しみながら素のモトコーも見つめたい

モトコーミュージアムはモトコータウン6の区間を利用して開催。
モトコーミュージアムはモトコータウン6の区間を利用して開催。

モトコーミュージアムは、モトコータウン6の区間を利用して開催されています。阪神線の西元町駅が最寄り駅。モトコータウン6の外観からすでにアート化しています。入り口は指のイラストが刺さしている方向に進みます。

モトコーミュージアム入り口。
モトコーミュージアム入り口。

モトコーミュージアムの入場は無料です。入り口横にあるミュージアムショップで簡単な受付を済ませてから入場するシステムです。

モトコーミュージアムの意義について。
モトコーミュージアムの意義について。

会場前には、このプロジェクトのプロデュサーによるミュージアムの意義について掲げられています。闇市を最初に築き戦後復興期を乗り切った先人がいてくれたからこそ今のモトコーが残ることができたわけです。その歴史の流れの一端をモトコーから感じ取って次の世代につなげる意義は大きいと感じます。

モトコーの造りを活かしてアート作品が展示されている。
モトコーの造りを活かしてアート作品が展示されている。

ミュージアムの中は、アート作品やインスタレーションがモトコーの店舗や造りを活用して展示されています。またアート作品には、かつてモトコーで使われていた資材や看板なども再利用されています。それらがどこに使われているのかを探りながら鑑賞するのも楽しい方法です。

派手な電飾がテンションを上げてくれる。
派手な電飾がテンションを上げてくれる。

奥には電飾が明るいインスタレーションも展示されています。この遊具はどこから持ち込まれたものなのでしょうか。しかしこの場に置かれているインパクトは強いです。

本来のモトコーの姿も見つめたい。
本来のモトコーの姿も見つめたい。

ミュージアムにあるのは派手な作品ばかりではありません。店舗をそのまま活用して作品を展示している部屋などモトコーの元の様子を見られる場所も複数あります。アート作品にばかり目がいきがちですが、素のモトコーの姿を見つけて回るという楽しみ方もおすすめしたいです。

バックヤードに見つける素のモトコー。
バックヤードに見つける素のモトコー。

ミュージアム内には、展示がされていなくバックヤードなどとして使われている部屋があります。そんな作品がない場所にこそ素のモトコーの残り香を嗅ぐことができたようにも感じました。

別部屋ではモトコーの歴史がパネルで紹介されている。
別部屋ではモトコーの歴史がパネルで紹介されている。

一度ミュージアムを出て、すぐ横にあるもうひとつの別の入り口から入るとそこでは闇市からのモトコーの歴史がパネルで紹介されています。モトコーは初めてという方には、最初にここでモトコーの歴史を知ってからミュージアムに入るという順序でもいいかもしれません。

モトコーミュージアムは、2023年12月31日までの開催です。

モトコーミュージアム
神戸市中央区元町高架通3−261
開館日 土日祝日 2023年12月31日まで
時間 13:00-17:00
入場無料
公式サイト

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神戸大好きのBest Kobeは「大人の知的好奇心を満たす神戸の記事」をお届けするWebメディアです。 執筆者は著書も多数ある経験歴長いフォトライターが担当。歴史的文化遺産の保存を推進する兵庫県ヘリテージマネージャーの肩書も。神戸港開港以来の深い歴史や多彩な文化からなるトピックをハードルを下げてわかりやすくお伝えるように心掛けています。さらにサブカルチャーやイベント、季節の出来事など神戸の街を歩いて見つけたニュースもお届け。Best Kobeのおすすめ記事がLINE で配信されています。関連サイトのリンク先から友だち追加してみてください。

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