こんにちは、精神科医しょうです。

繊細なHSPさんですが、小さなことでも幸せを感じたり、感動したりする反面、些細なことで悲しみや苦しみを感じ、心がふさぎ込んでしまうことがあります。

大したことではないと頭では分かっているのに、なかなか気持ちを切り替えることができない…なんてこともしばしばあるのではないでしょうか。

今日はHSPさんが傷つきやすい場面の共通点と、心を少しラクにする方法について解説したいと思います。

HSPさんの心が苦しくなる場面の共通点とは？

誰でも否定されたり攻撃されたりしたらつらいですが、それ以外にもHSPさんはいつもモヤモヤした気持ちを抱え込んでいることがあるようです。

HSPさんは、特にどのような時に心が苦しくなりやすいのでしょうか？

HSPさんが傷つく場面に共通する点としては、何かあるとつい自分を責めてしまっていることがあげられます。

主な原因と対策について詳しくみてみましょう。

・小さな失敗でも立ち直りに時間がかかる

HSPさんは慎重な方が多いため、取り返しのつかない大きな失敗をすることは、そうないのではないかと思います。

しかし、たとえ小さな失敗であってもHSPさんは「許せない」と思ってしまうことが多く、失敗したことをいつまでもクヨクヨと考えてしまいがちです。

「失敗した自分が悪い」「こんなこともできない自分は最低だ」と、怒りが自分に向けられることが多く、自己肯定感をさげてしまうことにもつながります。

HSPさんが失敗した時は、自分を責めるのではなく、自分なりに対策を考え「何とかなる！」という楽観的な気持ちで次回に臨むことが大切ではないでしょうか。

・人と話す時に緊張してしまう

HSPさんの中には「人を喜ばせないと…」と会話をする時にプレッシャーに感じてしまう人がいます。

プレッシャーのあまり声が震えたり、早口になったり、相手の会話を受け止められなかったりで、印象が悪くなってしまったという声も聞かれます。

そんな時に「自分は人付き合いが苦手」と対人関係に悩みを抱えてしまうこともあるようです。

オススメの方法としては「会話を頑張る」よりも、会話以外のコミュニケーションをまずは重視してみるようにしましょう。

率先して早口で話し始めるのではなく、自身の立ち居や振る舞いを正し、その場の雰囲気を観察することから始めてみましょう。

ゆっくりとした受け答えをし、笑顔で対応していると印象は良くなるハズです。

・自分の意見を否定されると傷ついてしまう

人と意見が合わない時、モヤモヤ、イライラを抱えてしまいませんか？

それは「自分の気持ちを分かってほしい」「自分は正しい」という思い込みからだったりします。

しかし、世の中には違う価値観を持つ人がたくさんいます。

生まれも育ちも、考え方も違います。

つい議論や反論になってしまうこともありますが、HSPさんが意見の違う人と対面した時は、会話を打ち切ったり、違う方向へ切り替えたりなどして、上手く対処するようにしましょう。

議論や反論にならなければ、無駄なモヤモヤやイライラを抱える回数が減るハズです。

HSPさんの心が少しラクになる方法とは？

HSPさんはもしかすると、生活を送る中でしんどいと感じてしまう場面が普通の人よりも多いのかもしれません。

しんどくて大変なのは、HSPさんの感じる力が優れているからだと言えますが、できればネガティブなことを感じる時間を減らしたいと思ってしまうのではないでしょうか。

ここからは、日常生活の中でそのような負担を減らすために、HSPさんの心が少しラクになる方法を紹介したいと思います。

・相手も同じように感じているハズだと思わない

自分が当たり前に持っている感覚が、実は相手には「ない」ということを念頭に入れて生活をしてみましょう。

どんな人でも繊細なところはありますが、HSPさんはその何倍も感じる力が強いため、同じように接していると、思わぬすれ違いが生じてしまい傷ついてしまうことにもなりかねません。

人と自分の感覚は違うのだと言うことをまずは認識してみましょう。

・「殻」をかぶらない

HSPさんは人から嫌われたくないという思いから、普段から「殻」をかぶって生活していることが多くあります。

しかし、自分を出さないようにしていると、その「殻」に合う人が集まってきてしまい、自分をどんどん苦しい状態に追い込んでしまいます。

素の自分でいることを恐れず、合う仲間とラクに過ごすことができれば、豊かに暮らすことができるようになるハズです。

まとめ

今回はHSPさんの心が傷つきやすいと思われる場面の共通点と、日常生活の中で心がラクになる方法について解説しました。

HSPさんは優しい人が多いため相手を優先したり、相手のわがままを許したりしてしまう傾向があり、ストレスを溜め込んでしまうことがあります。

もっとありのままの自分を大切にし、合う環境を自分から選びにいっていただけたら、活き活きと生活ができるようになるのではないでしょうか。

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