回転寿司店でのデート経験者は5割を超える(2019年版)
取り扱いメニューが多様化し、ファミレス化するに連れ、誰もが気軽に足を運べるようになった回転寿司店。デートの場として用いる人はどれほどいるのだろうか。マルハニチロが2019年3月に発表した「回転寿司に関する消費者実態調査2019」(※)を基に確認する。
まずは回転寿司店におけるデートの経験をしたことがある人はどれほどいるのかの確認。婚姻状態にある無しを問わず、特別な記念日のデートとして、男女(子供は設問の文言や報告書の解説から判断し、その場にはいないのが前提)による「回転寿司デート」をした経験がある人の回答率が次のグラフ。親兄弟や友達との回転寿司店への来店をデートと認識するのは難しいので、原則的には意識している、好意を持つ異性との来店となる(婚姻関係にある者同士のデートも当然含む)。
全体としては5割強が経験あり。男女別では女性の方が経験率は高い。他方、男性の方が回転寿司デートをしたいという人の割合は大きなものとなっている。それでも女性の方が「ある」「無い・行きたい」を足した値が高いことから、回転寿司デートは女性の方が肯定的なようだ。未既婚別などの区分による回答値があると、より詳細な状況が確認できるのだが。
他方、知った間柄による回転寿司デートにおいて、パートナーにしてほしくない行動にはどのようなものがあるのだろうか。
多少の違いはあるが上位7位がほぼ同率で並んでおり、それより下の順位にある挙動と比べ、特に「してほしくない」行動であるのが分かる。冷静な目で、第三者視点で考えれば言葉通り大人げない行動で、想像しただけでも恥ずかしいものも多々ある。しかし上位陣に挙がっていることから、何らかの形でパートナーがやってしまった、あるいは第三者がそのようなことをしていたのを見た経験があり、強い拒否感を抱いているのだろう。
また「香りの強い香水をつけて入店」「入店前の待ち時間に機嫌が悪くなる」は回転寿司店に限らず、外食店利用の際には注意したい挙動に違いない。
男女別の動向では押しなべて女性の方が回答率は高く、パートナーである男性に対する行動への自制を求める声が大きい、見方を変えると多くの人がパートナーの実行動を見聞きしているであろうことがうかがえる。他方、女性がしがちだとの印象がある「香りの強い香水をつけて入店」もまた、女性の方が高い値を計上しているのは興味深い。男性の場合はヘアトニックなども該当するのだろうか。
選択肢一覧を見直すと、外食店で子供がはしゃぐ時の挙動とさほど変わりが無い様相が多々あることに気が付く。つい浮かれて、自分らはお客なのだからこれぐらいは構わないだろうとの思惑があるのかもしれないが、お店や周囲の人にはもちろん、パートナーにすら好まれない行為であることは知っておいた方がよいに違いない。
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※回転寿司に関する消費者実態調査2019
2019年3月1日から3月5日にかけて、15~59歳の男女に対しインターネット経由で実施したもので、予備調査時点では10360人が調査対象母集団。本調査ではそのうち、月1回以上回転寿司店を利用している人3000人を対象としている。本調査の男女比はそれぞれ1対1。調査協力会社はネットエイジア。
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(注)「(大)震災」は特記や詳細表記の無い限り、東日本大震災を意味します。
(注)今記事は【ガベージニュース】に掲載した記事に一部加筆・変更をしたものです。