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タイガー・ウッズ&長男チャーリーくんのための出場枠が12月の「父と子の大会」に確保されている?

舩越園子ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授
(写真:Splash/アフロ)

昨年、タイガー・ウッズと当時11歳だった長男チャーリーくんがともに出場し、スイングも仕草もそっくりなところを披露して大きな話題になったPNCチャンピオンシップが、来月の2022年大会にウッズ父子のための出場枠を確保していることが、「ブレイキング・ニュース」として報じられた。

PNCチャンピオンシップは、メジャー優勝者の親子がペアで出場するファザー&サン大会。昨年は、ジャスティン・トーマス父子が優勝し、ウッズ父子は7位だった。

しかし、順位はさておき、人々の視線はウッズとチャーリーくんに向けられ、どちらかといえば、一挙手一投足がすべてウッズとそっくりなチャーリーくんのダイナミックなゴルフに注目が集まっていた。

今年の大会は、12月18日と19日の2日間、米フロリダ州オーランドのリッツカールトン・グランデ・レイクスで開催される予定だが、ウッズが2月の交通事故で重傷を負い、今なおリハビリ中ゆえ、今年はウッズ&チャーリーくんの出場はないと誰もが思っていた。

出場できるのは20組だが、米ゴルフウィーク誌など複数の米メディアが確認したところ、現状では18組の出場が確定しており、残る2枠のうちの1枠は「ウッズ父子のためにリザーブされている」ことがわかった。

おそらく大会側も「今年、ウッズ&チャーリーくんの出場はないだろう」と思っていたようだが、11月22日にウッズが球を打っているスイング動画が公開され、「Making progress(前進している)」というメッセージが添えられていたことを受け、もしかしたらウッズ父子は出場できるかもしれないという期待を込めて、出場枠を確保したのではないかと見られている。

あのスイング動画は、ウッズのツイッター・アカウントで公開されるやいなや、瞬く間に拡散され、700万ビューを超えて、今なお再生回数は伸び続けている。

ウッズとチャーリーくんが出場できるとなれば、PNCチャンピオンシップの視聴数や視聴率は爆発的に伸びること、うけあいである。

しかし、そうした数字の皮算用より、「とにかくウッズのカムバックを見たい」という一心で、大会側はウッズ父子の出場枠を確保しているのではないだろうか。

ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授

東京都出身。早稲田大学政経学部卒業。百貨店、広告代理店勤務を経て1989年に独立。1993年渡米後、25年間、在米ゴルフジャーナリストとして米ツアー選手と直に接しながら米国ゴルフの魅力を発信。選手のヒューマンな一面を独特の表現で綴る“舩越節”には根強いファンが多い。2019年からは日本が拠点。ゴルフジャーナリストとして多数の連載を持ち、執筆を続ける一方で、テレビ、ラジオ、講演、武蔵丘短期大学客員教授など活動範囲を広げている。ラジオ番組「舩越園子のゴルフコラム」四国放送、栃木放送、新潟放送、長崎放送などでネット中。GTPA(日本ゴルフトーナメント振興協会)理事。著書訳書多数。

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