古くて新しい? シャープがモノクロ液晶電子ノートを発売
シャープは6インチのモノクロ液晶を採用した「電子ノート」を2013年1月18日に発売する。
タッチパネルに対応し、付属のペンを使って、液晶画面にメモを書き込めるツールとなる。最大1000ページのデータを持ち運べ、microUSBケーブルでパソコンと連携することも可能だ。モノクロ液晶ということで、 1回の充電で約30日間、使用できるのも魅力と言える。価格はオープンだが、1万5000円前後になる見込み。
シャープと言えば、最近では最先端のディスプレイ「IGZO」を搭載し、2日間でもバッテリーが持つスマートフォン「AQUOS PHONE」が人気だが、今回の「電子ノート」はメモをすることに特化したデバイスとなる。手書きでメモを取るだけでなく、マーカー機能で、目立たせたいところを強調させると言ったこともできる。ノートには横軸や方眼、無地、スケジュール、TODOといった模様が予め用意されており、そこに書き込めるようになっている。
開発担当者は「電子ノートは、手軽にメモが取れる『紙の良さ』と、検索機能を備え『デジタルの良さ』を融合させた」と語る。
ここ最近、スマートフォンが普及したことで、紙のメモに書いた内容をスマホのカメラで撮影してデジタル化してクラウドに保存するといった、文具とデジタルの融合が進みつつある。また、サムスン電子が5.5インチの大型ディスプレイにペンを付属させた「GALAXY NOTEII」を発売するなど、手書きでメモが取れるスマートフォンとタブレットの中間のデバイスなども登場し始めている。
シャープの歴史を振り返れば、かつて「電子手帳」や「ザウルス」などモノクロ液晶に手書きで書き込むというデバイスを作り続けてきた。そのシャープが、電子文具市場に殴り込みをかけてきたことで、2013年は「電子文具競争」がさらに過熱して行きそうだ。