【ひたちなか市】作りたてはモッチモチ!だんご直売ぺは国内シェア8割、海外進出のだんご大好きカンパニー
JR勝田駅から車で約8分。業務用団子の製造販売をしている和菓子製造会社が、工場の敷地内で直営する「だんご直売(ちょくばい)ぺ」をご紹介します。
直売所のオープンは2020年10月ですが、同社は創業63年、観光地でのだんごや餅菓子のシェアは全国の8割を占めるというすごい会社だったのです。
商品開発部長の日下田博さんによると、「観光地のお団子として、大体の方が口にしていると思います。直売所では、工場で作ったできたてのおいしさを、ぜひ近隣の人たちにも味わってもらいたい」と直売所の開設について話します。
さらに同社は国内にとどまることなく、「和菓子を世界に紹介したい」と続々と海外に販路を広げています。日本の食文化を世界に伝える、まさにだんご大好きカンパニーなのです。
お店の外観
水戸から那珂湊へ抜ける道沿いに工場があります。那珂湊は観光地なので、県外からのお客様も多くみえます。信号待ちのときに、インパクトのある看板を見て来店される方が多いとか。
ーーわたしも最初は看板が気になって来店しました。店名の由来を教えてください。
日下田:
店名はよく聞かれますね(笑)。看板は、業務用の看板メニューである焼き団子のイメージです。茨城弁を用いた「だんご直売だっぺ」の予定でしたが、文字数の関係で「だんご直売ぺ」になりました。
車でお越しの際は、看板をたよりに勝倉神社の横から入っていただくとスムーズです。
道なりに300m走ると、右側に白い大きな建物が見えてきます。
お店のようす
駐車場のすぐ前に直売所の入り口があります。階段があるので、気をつけてお越しください。
お品書きやメニュー表をみて、窓口で注文します。
おすすめのメニュー
工場で作りたてのだんごや餅菓子が人気を集めています。
みたらし
同店のおだんごは2種類の上新粉を混ぜてつくるので、やわらかいのにコシがあります。甘じょっぱいたれとからみあって、あとを引きます。できたてはもちもちとして、格別なおいしさです。
できたてのおいしさを味わえるのは、直売所ならではのよさですね。
ほうじ茶大福(期間限定)
三重県鈴鹿産のほうじ茶を100%生地に練り込んであるので、ほうじ茶の香りが口いっぱいに広がります。
パックの中は個包装になっています。1個でも購入できます(120円)。
生地はもっちりしっとり。こだわりの北海道産小豆がぎっしり入っていて、幸せな気持ちになります。
定番の勝栗大福も変わらぬ人気です。栗の甘露煮や天津甘栗が入っており、栗のゴロゴロ感がたまりません。
工場のようす
特別に工場見学をさせていただきました。
ーー海外にも進出されているようですね。今後の展開を教えてください。
日下田:
現在はフランスや中国、シンガポールに工場を持ち、ドバイでも展開していく予定です。海外では、アイスや生クリーム入りの大福が好評です。和菓子を通して日本の食文化に触れてほしいと願っています。
日下田:
モチグラッセはフランスでしか買えない人気商品です。フランスのアイスクリーム工場とパートナーを組んでいます。工場の一角に当社の機械と技術を入れ、現地では原材料と雇用の供給をお願いし、協力関係を築いています。
これほどのグローバル企業が身近にあったとは、驚きです。同時に、地元への還元を忘れない姿勢に尊敬の念を感じました。