<ガンバ大阪U-23>長野戦は立ち上がりの失点が響き、0-2で敗戦。
前節の戦いから2週間。気持ちと体をリフレッシュし、連敗の嫌な流れを払拭するべく臨んだ第5節のAC長野パルセイロ戦。だが立ち上がりすぐの時間帯に失点し、出鼻をくじかれてしまう。その後、ボールを持つ時間も増えた中で攻勢に試合を進めるも得点が生まれない中、40分にはセットプレーから再び失点して0−2で折り返す。後半は、ここまでの4試合ゴールが生まれていない流れも踏まえ、なんとか1点を目指そうとするも、いまひとつ攻撃がかみ合わず、そのまま敗戦となった。試合後の宮本恒靖U-23監督、選手のコメントをお届けする。
●宮本恒靖U-23監督
守備のところをしっかりと、琉球戦の結果を踏まえてしっかりやってきた中で開始1分にもならないところで失点したということで、チームとしては少しショックを受けたような感じになりましたが、その後少しずつ盛り返して、何回かチャンスは作れていただけに2失点目を食らったのは少し痛かったのかなと思います。後半は少しメンバーを変えたなかでももう少し前にパワーをもっていきたいと思いましたが、なかなかうまくいかなかったと思います。
ー森選手の交代について。
右サイドの前にいったときのスピードを落としてしまう、と。彼の良さもあるんですが、彼のボールのタッチが少し多くなることでノッキングしてしまうようなところが前半みられたので、右サイドで深くまでボールを持っていくために変化をつけたいということで変更を加えました。
ーなかなか勝てないし、ゴールも生まれていない。点を取るために必要な改善点とは?
難しいんですけどね。ゴールを取る練習をたくさん入れると守備がおろそかになったり、そのあたりチームの構築というか…今日もゴールに迫る中でクロスがたくさんあがるシーンもありましたが、そこの質や入り方も足りないところもありますし、選手が勝てないことによって自信を失っているところも見られ…とはいえゴールに向かうという部分、特に今日の前半はシュートをたくさん打つというシーンもみられたので、その意識は持たせつつ、いつもいっていますが、質の部分かなと思います。
ーFWの一美選手の評価を。
パワーや高さで前線の起点になってほしいということでプレーしてもらっていますし、練習でもトライしてくれています。動き出しや、ヘディングの競り合いのところで今日は相手も強かったのでなかなか苦労していましたが、何回か勝てるシーンもありましたし、それぞれ個人の課題を修正するための練習は毎週やっています。一美の前を向いた時のシュートは期待していますし、できるだけ一美の近くに人がいるような展開にしたいと思っています。
ーここまで5試合結果が出ない状況ですが、打開するためには何が必要だと考えられていますか。
いろいろトライはしているので、今後も練習でもそうですし、いろんな選手へのアプローチも含め、コーチングスタッフとも相談しながら、選手とも会話をしてやっていきたい。勝てないことで必要以上に選手が萎縮してしまうところがみられるので、そのへんの心理的なプレッシャーをうまくとってあげることも必要かなと思っています。
●GK林瑞輝
早い時間で失点したらあかんということは試合前からわかっていたんですけど、それでも…失点をしてしまったあとは切り替えてできていたとは思うんですが、結果的には得点もできず、失点も2点してしまって悔しいと言う思いしか残っていないです。自分が出て流れ変えようと思っていただけに悔しいです。(今季初めて出場して、ここまで4連敗の流れの悪さみたいなものは感じましたか?)僕が勝手に思っていることなんですけど、やっていることとかは全然悪くないという感じでは後ろから見て感じていました。ボールを握っているところもありましたしね。ただ点が入らないというのとああいう形で失点しまったので…不運と言っていいのかわからないけど、それをなんとかしないといけないのが自分の立ち位置、ポジションだと思っています。(この4試合ベンチで試合を見守ることが多かった中で、今日は違いを見せようと思ってピッチに立っていたと思いますが)そうですね。出たらやれるっていう自信をもって臨んだ試合でいきなり失点して…個人のプレーとしてはそんなに悪かったとは思っていないんですけど、結果的には2失点しているので、やっぱり味方を使うって言う作業も自分はしないといけないところかなと思っています。試合をしていても、各自がミスを恐れてて、勝負のパスとかもあまりないというか。僕も結構前に出たりしてボール回しに参加したりしたんですが、自分のチームながら点が入る匂いがしないというか。失点の部分も改善しないといけないけど、攻撃の方でもっとみんながこう言う状況でも楽しむくらいの、あえていなしたりするのが特徴だと思っているので、そういうところをもっと、ユース上がりの選手が引っ張っていってほしいと思っています。
●DF平尾壮
前節、入りが悪かったので、入りから意識しようと言っていたのに立ち上がりで失点してしまった。球際の部分で入れ替わられてしまったり、ポストに当たったあとのセカンドボールへの反応がまず悪かったと思います。個人としてはチームがうまく言っていない中でどうすればアピールできるかとか、どういう特徴を出すかとか、そういうのを考えながらやっていて、クロスは何回かあげましたけど決定的な仕事はしていないし、失点のシーンもオウンゴールをしてしまったのは僕だし、FKの前になるプレーも悪かったと思うので、そういう部分ももう一度チームで話し合って勝てるようにしていきたい。(森選手と二人で作って裏に抜けるシーンもありました)勇人くんをみて、俺が動いて、とか、普段から話したりもしていたので、勇人くんが足元で受けたいときはパスをつけたりとか、そういう部分もできたし、シーンもあったと思うんですけど、それがなかなかフィニッシュにもいっていないところは改善しないといけない。あと、スピードがあがったときにカウンターを食らったり、中盤での1つのずれがカウンターになったりと、いうことが多いし、それがはまればビッグチャンスというシーンはいくつかあったのでその精度をあげていきたいです。
●DF嫁坂翔太
(今日は今季初めてサイドバックを預かった)去年もやったことがあるポジションなので、そんな慣れない感じもなかったんですが、今日は1失点目も早かったし2失点目もセットプレーで、全然崩されたっていう感じはなかったんですけど、点を取れるところでとらないと厳しい試合になるし、もっと決定的なチャンスをチームとして作れればなと感じました。(前半はボールは持っているけど、フィニッシュにつながるような回数は少なかった)相手も引いて回させている感じで、うちは持たされている感じだったのに、横パス、横パスになっていて。もっといい形でクサビのボールを入れれたりしたら、もっとバイタルでプレーできたと思います。回させられているのを、チームとして勘違いしてしまっていると言うか、自分たちが回している気になっていて、実際、前半は引いていた相手が後半になって、センターバック2枚がおってくるようになって、そこから全然うまく回らなかったので、そうやって追ってこられたときのビルドアップの仕方ももっと工夫しないと、うまく前に運べないと感じました。最終的には蹴るだけになって相手の強いセンターバックにせられて、セカンドボールを拾われて、っていう繰り返しでしたしね。もっと試合の中で考えて、ボランチを落としてセンターバックを出させるとか、もっとみんなで考えてやっていかないと形にならないので、チームとしてもっと考えてやっていかないといけないんじゃないかと思いました。