Yahoo!ニュース

【40代の逆襲】なぜ昭和時代に鍛えられた40代がAI時代を制すのか?

横山信弘経営コラムニスト
「ダメ出し」させられた過去がセンスを鍛える(提供:shutterstock)

「20代の人を、羨ましいと思わなくなった」

40代前後の有識者が、最近よく口にする言葉だ。若さに魅力を感じなくなった、ということである。

なぜか? 

完成度の低い未熟な者にとって、AIの時代は、

「何をどうしたらいいのか、わからない」

という時代になるからだ。

スマホやインターネットの普及により、私たちはいつでも知識や情報を手に入れることが可能になった。そして今やChatGPTのような生成AIの出現によって、知識があるだけでは、もはや優位性がなくなった。

10年、20年かけて手に入れた知見が、一瞬で手に入る時代。

だから、若い人のほうが断然有利ではないか。こう受け止めても不思議ではない。

だがここで一つ、重大なことに気づいてもらいたい。

どれだけAIが進化しようとも、経験がないとできない仕事も多くあるということを。

自分の体で覚え、自分の目で見て、自分の手で触れて、自分の足で歩いたことは、いくらAIやデジタル技術が発達したところで、置き換えられない。

経験がなければ理解できないことはたくさんある。実際に五感を使って覚えることは、経験がないと難しい。経験者が未経験者に教えるのも、一筋縄ではいかないものだ。

ここで昭和時代に鍛えられた40代の出番である。

20代、30代の頃、昭和的な上司や師匠から厳しい指導を受け、身につけた経験が、今、その全盛期を迎えるのだ。それどころか部下を(人間ではなく)AIにすれば、自分の力は拡張され、40代の力がこれまで以上に発揮されるだろう。

このように、経験を重ねた40代が主役となる新たな時代が到来する。AIがもたらす知識の波に乗りながらも、人間が積み重ねてきた経験を生かす。これこそが、これからの時代に求められるスキルなのだ。

これからの時代は40代の時代だ。AI時代における40代のチャンスを、しっかりとつかみ取ってほしい。

とはいえ、経験だけあればいいわけではない。経験に裏打ちされた「センス」が重要なのだ。

それでは、AI時代に必要なセンスとは何か? なぜ20代でも、30代でも、50代でも、60代でもなく、40代が有利の時代となるのか?

詳しく解説する。

今回は、横山節がさく裂する記事だ。

人間の予想を超えるスピードで変化する時代が、すぐそこに来ている(シンギュラリティの到来が2025年に早まった)。

40代の方のみならず、すべての世代の方、ぜひ最後まで読んでいただきたい。最後まで読むことで、今後どのような経験を積んでいけばいいのか理解できるだろう。

<トピック>

■昭和的な「ダメ出し」がどれほど重要だったか?

■行き場がなくなる「今の20代」の運命は?

■センスを磨く、そのための戦略

■昭和的な「ダメ出し」がどれほど重要だったか?

「もっと若ければ……」このようなセリフを口にする人は、これから減っていくかもしれない。

なぜなら、これからの時代は、豊富な経験に恵まれた40代の時代だからだ。短期間で手に入れられる知識やスキルとは異なり、経験は長い期間を使って積み上げるしかない。

デスクワーカーはAIにとって代わられ、生き残るのはセンスがある人だけだ。

この記事は有料です。
横山塾~「絶対達成」の思考と戦略レポ~のバックナンバーをお申し込みください。

経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

横山信弘の最近の記事