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【神戸市東灘区】国道2号線から見える赤鳥居の参道の長さを測ってみたら意外な事実が判明

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国道2号線沿いに東灘区を走っていると大きな赤い鳥居があるのに気がつきます。これを見るたびに思っていることがありました。それは神社の本殿まだどれくらいの距離があるのだろうかという疑問。そこで実際にこの鳥居から神社までの参道の距離を測ってみました。

昭和2年に建立された約5.8メートルの赤鳥居

稲荷神社の赤鳥居。
稲荷神社の赤鳥居。

東灘区の国道2号線沿いに大きな鳥居を見ることができます。鳥居には「稲荷神社」と掲げられているのでこの先に神社があるのはわかります。しかし、少し先を覗いただけでは神社は見えません。ここからどれくらい先に神社があるのだろうかという疑問を以前より抱いていたのでした。

鳥居の説明板では朱鳥居と表記されている。
鳥居の説明板では朱鳥居と表記されている。

この鳥居には説明板が設置されています。これによると昭和2年に建立とのこと。また大戦時に空襲の目標になっていたという歴史も初めて知りました。さらに鳥居や神社の歴史も改めて調べてみたいです。

GPSランニングウォッチを使って距離を計測

参道の距離を計測開始。
参道の距離を計測開始。

それでは鳥居からの距離を計測していきます。計測方法はランニングウォッチのGPS機能を使って測っていきます。参道といっても鳥居を過ぎても周りはマンションなどの建物があるだけの風景が続きます。この場合正式に赤鳥居から神社までを参道と呼んでいいのかの判断はつきかねますが、この記事内では参道として扱っていきます。

稲荷筋と呼ばれていた書かれている銘板。
稲荷筋と呼ばれていた書かれている銘板。

しばらく行くとこの通りの歴史に関して説明している銘板を見つけました。これによればかつてこの通りは稲荷筋と呼ばれていたことが判明。ここは歴史のある街道だったのですね。

JR線のガード下をくぐる。
JR線のガード下をくぐる。

参道を進んでいきます。ここでJR神戸線のガード下をくぐります。ガードを出るとすぐに坂がありそこを上がると次に山手幹線が出てくるので渡ります。

続いて阪急神戸線のガード下をくぐる。
続いて阪急神戸線のガード下をくぐる。

山手幹線を越えてしばらく行くと今度は阪急神戸線のガード下が出てくるのでここをくぐります。

勾配のきつい坂を上がる。
勾配のきつい坂を上がる。

このガードをくぐると急勾配の坂が出てきます。余談ですが走るひとにはランニングの坂練習にはもってこいの坂ですね。

坂上がると稲荷神社がの鳥居が見えた。
坂上がると稲荷神社がの鳥居が見えた。

逆上がりきると稲荷神社の鳥居が見えました。地元では森稲荷神社と呼ばれているそうです。ここを赤鳥居からのゴール地点とします。

赤鳥居から神社までのGPSログ。
赤鳥居から神社までのGPSログ。

さて、赤鳥居から神社までの距離はどれくらいだったのでしょうか。GPSログに記載されていた距離は、約420メートルでした。この距離を知るとこれは全国的にみてどれくらいの長さなのかという新たな疑問も湧いてきます。そこで調べてみました。すると「参道の長さベスト10」というランキングを発見。

それによれば、第1位は氷川神社参道(さいたま市大宮区)の約2キロとのこと。1位以降のランキングは割愛しますが、第10位が大神山神社参道奥宮(鳥取県大山町)の約700メートルでした。10位以降の記録は見つからなかったのですが、10位で700メートルならば420メートルの距離は全国的に見てもかなり上位に入る長さなのではないでしょうか。今回の取材調査は全国的にみても上位に入りそうな参道の長さだっという結果でした。

お近くに来られたらこの赤鳥居から稲荷神社まで歩いてみてこの参道を体験してみてはいかがでしょうか。

森稲荷神社朱鳥居
658-0011 兵庫県神戸市東灘区森南町2丁目

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