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アスレチックスが来年4月に完全無料試合を開催

菊地慶剛スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師
来年4月に本拠地で無料試合を開催することが判明したオークランド・アスレチックス(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 MLBが12日、2018年シーズンの全30チームの仮スケジュールを発表した。そんな中オークランド・アスレチックスが、何とも奇抜な試合を主催することがわかった。

 

 すでにMLB公式アカウントの1つがツイートしているように、アスレチックスは来年4月17日に地元オークランドで実施されるホワイトソックス戦を、すべてのファンを対象に無料開放することにしたのだ。この何とも気前のいい計画には、ちゃんとした理由があってのことだ。

 実は2018年4月17日は、アスレチックスにとって記念すべき日なのだ。チームが1968年にカンザスシティからオークランドに本拠地を移転し、現在の本拠地球場『オークランド・コロシアム』で最初の公式戦が開催されてたのが4月17日だった。つまり当日はオークランド本拠地移転50周年となる節目の日というわけなのだ。

 アスレチックスは元々1901年にフィラデルフィアで創設されたチームだが、その後1955年にカンザスシティに移転、そして現在のオークランドに移っていったが、チーム名はずっとアスレチックスを使用してきた。フィラデルフィアとカンザスシティ時代は通算勝率が5割を下回っているものの、オークランド移設後はここまで勝率5割以上を維持している。

 またオークランド移転後はプレーオフに18回進出し、ア・リーグ優勝6回、ワールドシリーズ制覇4回を達成。しかしトニー・ラルーサ監督の下、1988年から3年連続でワールドシリーズ出場を果たして以来リーグ優勝から遠ざかっている。球場の老朽化問題なども重なり最近はチームの移転問題も浮上し続けている中で、大きな節目を迎えることになった。

 地元紙によると、まずシーズンチケット購入者から優先的に無料チケットを配布し、その後一般ファンにも来年1月からオンラインで入手可能となる予定だ。

スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師

1993年から米国を拠点にライター活動を開始。95年の野茂投手のドジャース入りで本格的なスポーツ取材を始め、20年以上に渡り米国の4大プロスポーツをはじめ様々な競技のスポーツ取材を経験する。また取材を通じて多くの一流アスリートと交流しながらスポーツが持つ魅力、可能性を認識し、社会におけるスポーツが果たすべき役割を研究テーマにする。2017年から日本に拠点を移し取材活動を続ける傍ら、非常勤講師として近畿大学で教壇に立ち大学アスリートを対象にスポーツについて論じる。在米中は取材や個人旅行で全50州に足を運び、各地事情にも精通している。

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