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【富田林市】富田林駅前にある、知る人ぞ知る中央商店街。今はどうなっているのか実際に歩いてみました。

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

古くから富田林駅の南口近くに住んでいる人にとっては、物珍しいところではないのかもしれません。しかし、少し離れた場所に住んでいる人や、最近富田林に来た人は、意外に知らないのではと思われるのが中央商店街です。

私は昨年の9月から、富田林駅周辺を毎週のように町歩きをする機会があるのですが、先日までこの看板の存在も商店街も知りませんでした。富田林駅から電車に乗って隣の自治体に向かう直前に、偶然、画像の看板「中央商店街」の存在に気づいたのです。

初めて見つけたときは、時間がなかったのでそのまま引き上げましたが、やはり気になって仕方がない。というわけで後日、中央商店街が今はどうなっているのか、改めて歩いてみることにしました。

なお今回はほとんどの店が休みですが、これは撮影したのが平日(火曜日)のためです。営業時間や定休日等についてはそれぞれのお店に直接問い合わせてください。

看板の存在を知ったのがつい最近というだけであり、この通りは無意識のうちに、過去何度も歩いています。なので、歩く前の私の予想として、掲載されている16店舗のほとんどは現存しないのではと予測しました。

さて、どのくらい残っているかどうか、実際に歩いてみましょう。

富田林中央商店街について情報が無いか調べてみると、他の商店街の情報も出てきました。富田林駅前には中央商店街以外に、駅前商店街、本町商店街(きらめきファクトリーのある本町通り?)、楠公通り商店街というのがあったのだとか。

昭和40年代くらいまでは、これらの商店街がにぎわっていたようで、寺内町にも個人商店が多くあったのだとか。しかし少子高齢化などが理由で、時代とともに衰退してしまいました。

平成時代以降は寺内町の古い町並みが注目されるようになり、町家むすび(外部リンク)の活動の成果もあり、空いている町屋に新しい店が入ってきて賑やかになっていきました。

対照的に、駅と寺内町をつなぐ意味のある中央商店街は、残念ながら寺内町のような賑わいはいまひとつ感じられません。それはつい最近まで、入口の看板の存在に気付かなかったのが何よりもの証拠ですね。

さて、中央商店街に入るといきなりあったのはパチンコ店のカナヤホールさん(外部リンク)でした。余談ですが、カナヤホールさんは河内長野の千代田駅前に支店がありましたが、今年閉店し取り壊されてしまいました。

グリーン寝具店さん(外部リンク)の看板が見えてきました。カナヤホールさん同様、看板に載っていたお店です。

トータルファッションノンノンさんです。ただ、こちらの情報はネットにはありません。また入口の看板にも載っていませんでした。

チケットキングさんです。こちらも情報がなく、入口看板にも名前が載っていませんでした。ただ、チケットキングさんのHP(外部リンク)には、営業所のひとつとして富田林が記載されています。

ここには元々お店があったのでしょうか?今はシャッター街となっています。

自然食の暮らし屋(外部リンク)さんです。自然食品店と玄米菜食レストランをされているようです。看板を見る限り現在は予約専門のようですね。

中央商店街入口の看板に名前は載っていませんが、この辺りからお店が続いているようです。

右側は和食のおおにし・和遊膳さん。となりにはカフェのaprès324さんが並んでいます。

こちらは上のお店の隣にある岩野自転車店さんです。自転車のパンクの状態を調べる為のものと思われるオレンジの水槽がありますね。このお店は入口看板の右端に名前が掲載されていました。

ところで水槽の上の看板が気になりました。中央商店会はともかくその上の文字です。

「じないまち入口商店街」と書いてありました。この辺りはまだ寺内町の富田林伝統的建造物保存地区の範囲外(外部リンク)なのですが、その入り口としての商店街であることを明確にしているのが良いですね。

さらに進むと町家カフェ 栞 -shioriさん(外部リンク)があります。栞さんは富田林ブランドの富田林じないまち 詩音-Shiffon-(外部リンク)を作っているお店。昨年の12月に行われた富田林ブランドカーニバルでも出展されていました。

永利電鍍(ながとしでんと)さん(外部リンク)です。ここはメッキの会社のようで、貴金属のメッキをおこなっているのだとか。ただ中央商店街の入口看板には名前がありませんでした。

さらにいくと、マメトコナさんが見えてきました。ここはなかなか素敵なカフェでしたね。

上田歯科医院さんです。こちらは入り口の看板に名前が載っていました。

ちびっこ交通公園が見えてきました。公園の向かい側には絵の工房、寺内町がれりあさんがあるはずです。

情報によると「がれりあさん」は、ナショナル(現:パナソニック)の地域電器店だったところを絵の工房にリニューアルして、再オープンしました。中央商店街の入口看板に「シマムラ電器」というのがありましたので、もとはそうだったのかも。

しかし、その当時の外観とはまったく違うものになっており、営業についてはちょっと不明です。

さらに昔ながらのお店が続きます。ラージー山本と書いているように見えますが、実際にはテーラー山本さんのようです。しかし情報がまったくなく、入口の看板にも名前が載っていませんでした。

となりのフジイカメラさん(外部リンク)は健在のようです。入口の看板にも名前がありましたね。

さて、制服のマルシンさんです。実はこの交差点から先が、富田林伝統的建造物保存地区に入ります。ここからは昔からの富筋という名前の方が合っていそうな雰囲気。

富田林にある多くの高校や中学、小学、幼稚園の制服を扱っているんですね。加えて河南、太子、千早赤阪の南河内郡の学校も対象となっています。

もう少し先に歩いていくと、じないまち交流館まで来ました。

富筋としてさらに先がありますが、恐らく中央商店街という印象でもないので、この辺りで引き返すことにします。

ということで、中央商店街を見てきました。中央商店街の看板には16のお店の名前がありましたが、実際に歩いてみて次のお店を見つけました。

  • カナヤホール
  • 制服のマルシン
  • フジイカメラ店
  • グリーン寝具店
  • 上田歯科医院
  • 岩野自転車店

※筋違いの場所(本町商店街・市場筋)に中林寝装店があるのですが、中林ふとん店が移転したかどうかは確認できていませんので、カウントしませんでした。

なので、見つけたのは6店舗だったので、37.5パーセントのお店が健在となりますね。意外に多いと思いました。

さらに定休日であったとかもあり、私が気付いていないだけでこのほかにもまだ健在の店があるかもしれません。もしそうであるとしたら、わかり次第修正していきますね。

富田林中央商店街に限らず、全国的な流れとして、昔ながらの商店が閉店していき、シャッター街になっているのは仕方がありません。それでも寺内町につづいて中央商店街でも、空き店舗を活用して看板にない新しいお店ができている状況を、歩いてみて良くわかりました。

今はまだそこまでではありませんが、「じないまち入口商店街」として、駅と観光地とを結ぶ賑やかな商店街として復活していったら、もっと楽しいだろうなあと思いました。

富田林中央商店街(じないまち入口商店街)
住所:大阪府富田林市本町
アクセス:近鉄富田林駅から徒歩1分

奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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