温故知新!お菓子で感じる四季のうつろい【那覇市】
お菓子と言えば洋菓子をイメージする方が多いかもしれませんが、最近は和菓子の魅力が見直されています。
沖縄には和菓子屋さんが少ないのですが、探せばあります。
今日は那覇市首里にある「知念製菓 四季彩」へ行って来ました。テレビにも取り上げられたことのある老舗の和菓子店です。
「知念製菓 四季彩」はこんなお店
「知念製菓 四季彩」は首里駅の住宅街にあります。創業はなんと昭和5年です。創業93年ということになります。私がお邪魔した首里石嶺店のほかに首里当蔵店もあります。
貫禄のある佇まいですが、気軽なお菓子もありますので安心してください。
店内にはずらっとお菓子が並んでいます。
お茶席で用いられる干菓子もあります。
和菓子が中心ですが葛で作ったアイスバーやチーズを使ったお饅頭や苺みるく味のどら焼きもあります。伝統的な和菓子にこだわっていない自由な発想が素晴らしいです。
「知念製菓 四季彩」のお菓子の実食です
「知念製菓 四季彩」は持ち帰りのみのお店です。友人の家を訪れる際の手土産にしました。
どら焼き
首里どら(すいどら)は「知念製菓 四季彩」の名物です。定番の味のほかに、かぼちゃ味や苺みるく味もあります。
私は定番の首里どらを食べてみました。ふっくらと焼かれた生地で丁寧に煮込んだあんこが挟んであります。普段のおやつにピッタリです。
上生菓子
お茶席でも用いられる上生菓子は季節感を先取りし、2週間くらいで入れ替わります。秋なら秋らしい、紅葉や柿などの果物をかたどります。「知念製菓 四季彩」ではハロウィンやクリスマスがテーマの上生菓子もあるそうです。食べてみたいですね。
木守(きまもり)
柿をかたどっています。外側は外郎で中身は小豆こしあんでした。上品な甘さにうっとりします。
色づき
美しい紅葉をかたどっています。煉切で小豆こしあんを包んでいます。お抹茶はもちろん、煎茶との相性がバツグンです。
亥の子(いのこ)
テレビで取り上げていたので亥の子餅を選びました。
イノシシの子供のような形の亥の子餅とは、旧暦の亥の月(現在の11月)の最初の亥の日・亥の刻に食べると無病息災や子孫繁栄が叶うとされています。また、亥の子餅は11月に行われる茶道の大切なイベント「炉開き」に欠かせないお菓子でもあります。
私は元茶道部で炉開きのお茶席に行ったこともありますが亥の子餅を知りませんでした…。
求肥にも小豆の煮汁が使われていて小豆の粒あんを包んであるので、どこを齧っても小豆の風味を感じることが出来ます。今まで知らなかったのが悔やまれる味でした。
「知念製菓 四季彩」なら気軽に和菓子を楽しめると思います。和菓子で四季のうつろいを感じるって、とても粋ですね。お茶じゃなくてもコーヒーや紅茶でもおいしいです。
「知念製菓 四季彩」の基本情報
住所:那覇市首里石嶺町2-260-1
TEL:098-884-3813
営業時間:8:00~17:00
定休日:日曜日