【御殿場市】突如現れる神秘的な森の正体は…鎌倉往環道の要所に創建された由緒ある『一幣司浅間神社』
国道246号線と150号線の交差する古沢信号の角に突如現れる神秘的な森。
道路を走る度に気になっていた『一幣司浅間神社』。今回はこちらに寄ってみる事にしました。
国道246号からはちょうど神社境内の裏に当たるようで、150号を246号に向かうと見事な鳥居が見えました。
鳥居を右折すると、南側に5台は停められる駐車場がありました。
駐車場奥にはブランコと鉄棒の簡易的な公園があります。今回は雨上がりで見晴らしが良くなかったのですが、晴れていればこちらから富士山が望めるそうです。
鳥居には、立派な龍の額束が目を引きます。
鳥居をくぐると、神社の由緒が書かれている看板がありました。
古沢は東国から京への街道(鎌倉往環道)の要所として栄えた場所で、この社は863年に創建されました。翌年富士山が噴火し、鎮火を祈念し、木花開耶姫を勧請しました。984年には富士山東口一幣司の社号を賜り、1606年の富士郡大宮浅間宮造営の際には駿東郡75社の社頭として大きな役割を担ったそうです。
一幣司とは一番先に神道の祭祀において神に奉献する神饌以外のものの総称なのだそうで、それほどまでに由緒ある立派な浅間神社なのですね。
『一幣司浅間神社』の上に何か掘られていたような形跡があり、気になるところですが、いつも深追いしてしまうので、先へ進みます。
手水舎を越えると、階段奥の拝殿右側にそびえる、鳥居からはみ出すくらいの大きな杉は圧巻です。
この大杉は静岡県神社廳御神木調査委員会の議を経て御神木認定されているそうです。
左側には境内社と思われる2社が並んでいました。合祀されている旧村社・古宮神社でしょうか。
拝殿の向拝の上のしめ縄は目測で5mはありそうです。
紅白に彩った拝殿では、願い事も自然とポジティブなものになります。
拝殿の左側には末社、庚申塔、大国玉命碑が祀られていました。
境内に社務所はありませんが、事前に電話をすれば宮司さんのお宅で御朱印を賜ることができます。
鳥居を出て右側の通りの3件目が宮司さんのお宅です。大きなヒバと玄関にしめ縄と表札があるのですぐに分かります。
864年に富士山噴火鎮護の祈願して創建され、富士山東口一幣司の社号を持つ、由緒ある『一幣司浅間神社』。
境内はまるで奥深い森に来たような清冽な空気が充満していて、心が洗われるようでした。
一幣司浅間神社
住所:御殿場市古沢797
TEL:0550-82-2479
*御朱印を受ける際は、来訪の前に必ず電話連絡を入れてください