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Macに合うモダンなモニター「MateView」を3枚導入して半年間使ってみた

キリカブロガー

ノートPC単体で作業するのに比べ、追加することで生産性をぐっと引き上げるのに重宝する外付けモニター。広い作業スペースは作業効率アップに直結するので、PCで仕事をしている方であれば是非とも良い物を導入したいと思っている方も少なくないのではないでしょうか。

今回紹介するのはファーウェイが2021年から販売しているPC用モニターMateView。一般的な16:9のワイドなモニターよりも少し縦に長い3:2のアスペクト比を採用しており、4Kよりも少し縦に長い4K+(3840×2560)の解像度となっているユニークなモニターです。

外観もスタイリッシュで、アルミ削り出しのスリムな筐体はMacとの相性もぴったり。組み合わせて使うと作業のモチベーションも上がる素敵な見た目となっています。

私は一度これの実機を見てそのスタイリッシュさに完全に一目惚れしてしまい、2021年末に思い切って3枚購入。そのまま14インチMacBook Proと組み合わせてトリプルモニター環境を構築して約半年間しっかり使ってみたので、その感想を書いていきます。

4K+の縦に長い画面の作業効率は抜群

16:9の4Kモニターと比べて縦の作業領域が広いMateView
16:9の4Kモニターと比べて縦の作業領域が広いMateView

MateViewの解像度は3840×2560と、通常の16:9のアスペクト比の4Kモニターの3840×2160と比べて縦に追加で3840×400の作業スペースが増えています。数字だけ見てもそれほどインパクトは無いかもしれませんが、たかが400ピクセルと侮るべからず。この追加の400ピクセルは様々な作業シーンで効いてきます。

Adobe PhotoshopやCLIP STUDIO PAINTといった画像をレイヤー別に制作するグラフィック系のツールではこの追加の縦のスペースのお陰で、同時に表示できるレイヤー数が格段にアップ。スクロール不要で多くのレイヤーを行き来できるので、レイヤーの多い大きなデータではかなりの作業効率アップを感じました。

もちろんテキスト系の作業でも縦に伸びた分の表示領域が増えるので、スクロールしないで読める分量が増えるのは大きなアドバンテージ。資料を参照しながら行う作業全般で効率がアップすると感じました。

スマートバーはモダンで操作性良し

MateView本体の操作は物理的に押し込むボタンではなく、独自の「スマートバー」を採用しています。これは1本指・2本指のタップやスワイプで操作できるというもので、操作性がとてもモダンで気持ちよく感じました。

今回の環境ではMateViewにMacBook ProとWindowsデスクトップPCの2台を繋いでみましたが、2本指スワイプで入力切り替えができるためスムーズに2台を行き来できて快適。カチカチとボタンを押してトグルする従来型のボタンと比べると心地よい操作感となっています。

弱点はモニターアーム非対応

作業領域も広く、見た目もスタイリッシュ、操作性も良いMateViewですが、最大の弱点はモニターアームに非対応なところ。MateViewはHDMIなどのポート類をスタンド部分に外出ししているスタイリッシュなデザインゆえ、スタンド一体型となっておりモニターアームを固定するVESAマウントの穴が搭載されていません。

この薄型の筐体は是非モニターアームで空中に浮かせたい見た目なので、是非「足」を取り外して使えるモニターアーム対応版を出してほしいなと思うところです。

生産性の高いスタイリッシュなモニターが欲しい方におすすめ

MateViewを3台横並びで使っているところ
MateViewを3台横並びで使っているところ

MateViewはモニターアームが使えないというデメリットこそはあるものの、通常の4Kモニターと比べて広い作業領域が確保できるという他に無い魅力を持つ製品。実売価格は7万円台と高めですが、生産性を買いたい方には是非おすすめしたい一台です。

■詳細レビューはこちら
MateView×3台を導入した半年レビュー。4Kを縦に伸ばした4K+の広大な作業領域は唯一無二

■MateViewを実際に使ったデスク構築例はこちら
MateView×3枚+M1 Max Mac&Windows自作PCの全部入り環境

ブロガー

テクノロジーを活用して理想の暮らしを追求する、AI企業のUIデザイナー。10歳から様々なサイトを立ち上げ始め、現在は2010年に立ち上げたブログ「ガジェットショット」をメインに更新中。趣味はスマートホームを活用した生活の自動化、AIの活用、アクションカメラを活用した車旅。

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