暦で大安や一粒万倍日など吉日とされる日はよく知られていますが、天一天上（てんいちてんじょう）という日があるのはご存知でしょうか？

天一天上とは、方位の神様である天一神(てんいつじん)が天に昇られる16日間の期間のことを言います。1年に６回巡ってくるこの天一天上期間が1月30日〜2月14日。この期間はどの方位に行っても吉となる縁起の良い日とされています。

そして、天一神のかわりに地上へ降りてこられるのが日遊神です。この神様は不浄の場所が嫌いで、この期間は水回りや家の掃除をして、きれいにしていると吉日になると言われています。

天一天上期間の始まり1月30日は癸巳（みずのとみ）の日でもあり、最も縁起の良い日ということで、地元の大好きな神社の一つ、宝来山神社に開運祈願に行ってきました。節分前なので、何か節分らしさも感じられるかもしれない。という期待を持ってやって参りました。

まずは手水舎で手と口を清めます。

そして本殿に向かいます。お賽銭を入れて、鈴を鳴らし、二拝二拍手一拝。

そして期待していた通り、本殿左手には、節分柊というものが置かれていました。鰯の頭・柊を玄関にさして邪気災厄を祓うという伝統行事は行ったことがなかったので初めて知りました。柊に宝来山神社と書かれた赤い短冊が巻かれ、クリスマスツリーのようで幸せな気分になります。

節分は季節の節目で、その隙間に災いが入らないように、柊の棘と鰯の頭の臭気で鬼を祓うという意味があるそうです。

節分柊は、ご自由にお持ち帰り下さい。と書かれていますので、節分前に参拝し、節分の日には玄関に鰯の頭・柊をさす伝統行事を楽しんでみてはいかがでしょうか！

頂いた柊を玄関にさしてみました。節分の日に鰯の頭も付けてみます。

本殿右手には、おみくじ、絵馬、祈願札が置かれています。どれも絵柄、デザインが可愛いです。

幸福おみくじ200円を引いてみました。おみくじは末吉。吉では1番下ですが末広がりで上昇する可能性もあるという末吉です。「思う通りになりづらいが、謙虚に精進していれば開ける。もう少しの我慢」みたいな内容でした。うーん、確かに上昇する可能性がある！？

幸福おみくじには、縁起物のお守りも入っています。「当り矢」が当たりました・・・思う通りになりづらいので、思う通りになる当り矢がお守りということでしょうか。ありがたいことです。

平日の日中ですが、節分柊を求めてなのか、人が途切れずに訪れて来ます。

本殿参拝の後は、奥宮に参ります。階段なので、参拝用杖が用意されています。

階段を30段ほど登ると奥宮です。神社の奥宮は木々に囲まれた寂静な場所です。手を合わせ、風と木々の精霊にご挨拶します。

神の国、日本。八百万の神が守ってくれています。

神社は私にとってエンターテイメントです。初詣はするけど日頃神社に行く機会が少ない人も、ぜひこの天一天上期間に足を運んでみませんか。