【神戸市中央区】よく見ればお江戸「日本橋」にも見えてくる神戸の京橋
神戸の京橋というと阪神高速の京橋インターを思い出す場合もあるかもしれませんが、ここでは橋脚として名付けられている京橋の話しです。いまではあまり目立たないですが神戸に古くからある京橋を見ていきます。
京町筋にある橋だから京橋と名付けられた
京橋は明治時代に建設され始めた新港第一突堤と市街地をつないだ橋です。京町筋の南側にかかる橋なので京橋と名付けられたと伝わっています。橋としての名称は残っていますが、いまでは通りの一部となっています。残っている古い欄干や街灯、柵がここが橋であった名残として見ることができます。
この橋の歴史を簡単に見て取れるのは欄干の部分です。ひとつずつ見ていくと橋が作られた年代が見えてきます。京橋の名所が漢字とひらがなで刻まれていますが、どちらも右横書きになっています。右横書きは主に戦前までに用いられることが多かった書式です。
京橋のふもとには江戸末期に勝海舟の提言により幕府が設立した海軍操練所跡の碑があります。時系列でみると京橋が架かる前に海軍操練所があったことになります。京橋を訪れたときには併せて見学しておきたい記念碑です。
京橋の上には阪神高速の橋が架かっています。この風景、東京の日本橋と雰囲気が似ているように感じました。お江戸日本橋ほどの知名度はないものの神戸の京橋の歴史も古く、神戸港が発展していく流れで重要な役目を果たした橋です。今一度神戸の歴史ある橋として京橋を眺めてみるのもいいかもしれません。
京橋
神戸市 中央区新港町17