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HSPが自律神経失調症に!?「セルフチェック」や改善方法について紹介

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

「最近何となく調子が悪い」「めまいや動悸がする」「気力が湧かない」というような症状に悩まされていませんか?

原因不明の体調不良が長く続いている場合、『自律神経失調症』を引き起こしている可能性があります。

また、繊細な気質を持っているHSPは、自律神経のバランスを崩しやすい可能性があることをご存じでしょうか。

体調不良を放置していると他の病気を発症してしまう恐れがあるので、適切な対処をすることが大切です。

今回は自律神経失調症のセルフチェック方法や、HSPが自律神経失調症になった場合の改善方法について紹介します!

HSPが自律神経失調症になることはある?

自律神経失調症の原因はさまざまですが、主に不規則な生活や過剰なストレスなどによって心身に負荷がかかり交感神経と副交感神経のバランスが崩れた結果、自律神経失調症を発症します。

また、HSPのように敏感な気質を持っている人は自律神経失調症になりやすい可能性があります。

HSPは音やにおいなどの五感が鋭く、刺激に弱いため、他の人が気にしないような些細なことにも敏感に反応してしまいます。

感受性が豊かで周囲の空気を読むことにも長けているので、自分よりも相手の意見を尊重してしまう傾向もあります。

そのような気質から、心身に負荷やストレスがかかりやすく、自律神経を崩してしまう恐れがあると言えます。

自律神経失調症の症状セルフチェック

自律神経失調症の症状は人によってさまざまです。

腹痛や頭痛が出やすい人もいれば、気分の落ち込みが続く人もいます。

下記で自律神経失調症の主な症状について紹介します。

・頭痛や頭重感、肩こりがある

・息苦しさ、動悸がある

・めまい、たちくらみが頻繁に起こる

・胸やけ、胃もたれを感じる

・休んでいるのに疲労感や倦怠感が抜けない

・腹部膨満感、腹痛、便秘、下痢がある

・イライラしたり悲観的になるなど情緒が落ち着かない

・集中力や注意力が落ちている

・寝つきが悪い、寝た気がしない

自律神経のバランスを崩すと、休んでも疲れが取れない、ぼんやりして集中力がなくなる、疲労感や倦怠感が続くなどの症状が現れます。

上記のような症状が複数見られる場合、自律神経失調症または他の病気が潜んでいる可能性がありますので、早めに病院を受診しましょう。

HSPの人が自律神経失調症になったら

自律神経が崩れた原因を考える

体調不良や倦怠感、気分の落ち込みなど自律神経失調症の症状が出ている場合、自律神経が崩れた原因は何なのかを考えてみることが大切です。

睡眠不足が続いている、食生活が偏っている、ストレスが溜まっているなど思い当たることがあれば、それが自律神経失調症を改善するための手がかりになるかもしれません。

自律神経失調症を改善するためにはどうすれば良いのか、一度自分の生活を見直してみましょう。

生活を改善する

睡眠不足や栄養の偏り、運動不足は自律神経のバランスが崩れる原因になります。

夜更かしを頻繁にしている、食事の時間がバラバラ、栄養が偏っている、運動を滅多にしないという生活スタイルの人は自律神経失調症の症状を緩和させるためにも少しずつ改善していく必要があります。

また、休日につい夜更かしをしてしまう習慣がある人は、なるべく平日と同じように過ごすことが大切です。

本来身体や脳を休めるための夜間の時間帯に起きていると、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかなくなり、自律神経の乱れを引き起こす恐れがあります。

飲食物に気をつける

自律神経が崩れる原因として、食べ物や飲み物が影響している場合があります。

ジャンクフードや塩分、糖分が多い食べ物ばかりを食べている、コーヒーやアルコールなどを頻繁に飲んでいる場合は、自律神経と交感神経のバランスが崩れやすいので注意が必要です。

自律神経失調症を改善させるためには、脳と神経をリラックスさせてくれるGABAを多く含んだ食べ物を摂ることが望ましいとされています。

特に中玉のトマトには、一日に必要なGABAを手軽に摂取できるのでおすすめです。

そのほかにも、たんぱく質やビタミンB6、ビタミンDなどを食生活に積極的に取り入れることで、自律神経の乱れを改善する効果が期待できます。

症状がひどい場合は病院を受診する

生活習慣を改善しても症状がなかなか緩和されないときは、無理をせずに病院を受診してください。

自律神経失調症は人によって症状が異なり、全身に症状が現れるため、どの病院を受診すれば良いのかわからない人もいるかもしれません。

もしも、ストレスが原因の自律神経失調症の場合は、心療内科や精神科を受診すると良いでしょう。

他の病気が潜んでいる可能性もあるので、自分で「この症状は自律神経失調症だ」と自己判断することはせずに、医師から適切な診断を受けることが大切です。

まとめ

今回は、自律神経失調症のセルフチェック方法や症状の改善方法などについて紹介しました。

HSPは他の人よりも繊細で敏感な気質を持っているため、ストレスや生きづらさを感じやすい特徴があります。

自律神経を崩さないためにも、なるべくストレスを溜め込まない工夫をしたり、規則正しい生活を意識するようにしましょう。

また、自律神経失調症だからといって放置していると、うつ病や不安神経症など他の精神病を引き起こす可能性があります。

つらい症状が長引いている場合は、早めに病院を受診するようにしましょう。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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