「ドライシート」を床にしか使わないのは損 大掃除で大活躍させる意外な使い方
今年もあっという間に残りわずかとなりました。暮れのタスクに「大掃除」を掲げつつ、一体どこから何を掃除すべきか? まだ考えあぐねている方も多いのではないでしょうか。
そんな忙しい日々、ついついやり残している普段どうしても手をつけにくかった箇所を、どうしたら簡単かつ効率よく大掃除することができるでしょうか? 今回は、重い腰を軽くする、ある身近なグッズ、そしてその意外な使い方をご紹介します。ぜひお試しください!
“大掃除”にマルチに使える……「フローリング用ドライシート」!
近年、掃除機よりも普及しているのでは? と思われるほど身近な掃除道具に「フローリングワイパー」「フローリングモップ」「フロアワイパー」「フロアモップ」等と呼ばれる一連の道具があります。いわゆる「フローリング」の床であればこれ一本でホコリ取り、拭き掃除が叶う便利グッズ。そしてこれと切り離せないのが使い捨ての「ドライシート」です。
乾いた不織布のそれ。しかし今回は「フローリング」以外にもこれを使い、かつ「ドライ」のままでは用いません。
ではどうするのか? というと「食器用中性洗剤(台所用合成洗剤)」と一緒に、「ウェット化」させて使います。そして、ここが大事なポイントなのですが、今回使うシートは30~50枚入り100円+消費税程度の安価な商品で構いませんので念のため。便利な上ごく安価に済んでしまうのもこの方法の大きなメリットです。
<用意するもの>
フローリング用ドライシート(数十枚)
バケツないしは洗面器
水道水
食器用中性洗剤(台所用合成洗剤)
大掃除の方法は……「掃除したいポイントで濡らしシートを使い倒す」!
市販のこの「フローリング用ドライシート」は概ねポリエステル製で水に溶けません。そして水を弾きやすいため、食器用中性洗剤の界面活性剤を足すことで水に染み込みやすくしますが、洗剤の量は掃除の箇所と汚れに応じて濃淡を変えます。
ともあれ、まずはバケツ等に適量の綺麗な水道水を汲んだら食器用洗剤を数滴垂らし、攪拌したところにフローリング用ドライシート1パック分を沈めて濡らしましょう。そう、今日のゴールはこの濡らしシートを全部使い切って捨てることです!
具体的な掃除の方法は以下ご説明しますが、ぜひ各々応用、くふうしてみてください。
●キッチンでは……コンロ周り、換気扇周り、壁、床、食器棚、引き出し、シンク周り、シンク内部、等々の拭き掃除にこの「濡らしシート」が使えます。コンロなど油汚れの多い箇所では食器用洗剤の原液を少量足すか、食器用洗剤でもより油汚れの分解力の強い「泡スプレー」タイプのものを併用すると汚れ落ちが格段にアップします。柔らかいタワシのようなイメージで活用してください。
●お風呂場では……「濡らしシート」を丸めたものをスポンジ代わりに見立て、排水口周りのヌルつき、ヘドロなどを浚ってそのまま捨てる方法が便利です。平素使っている浴室用中性洗剤を併用しても良いでしょう。天井と壁の継ぎ目、壁と洗い場の継ぎ目などの鋭角はスポンジよりも丸めた「濡らしシート」が細部に届いて掃除しやすいのです。カビを浚ったものもそのまま捨てましょう。
●リビングでは……「濡らしシート」は床、壁にも使えますが、特に掃除しにくい窓サッシの掃除に便利です。細いサッシの隙間に入れやすく、埃や泥を拭いてもそのまま捨てることができます。
●玄関三和土では……泥砂汚れの多い玄関三和土等の箇所もこの「濡らしシート」で拭き取り捨てる掃除が容易です。下駄箱の棚板、ドア面、郵便ポストの内外なども拭き掃除してみましょう。
●ベランダ(バルコニー)の床面、排水溝などでは……泥砂のほか髪の毛や繊維クズの多い洗濯物を干す場所は、水分を多めに含ませたこの「濡らしシート」で掻き取るように拭き取り、そのゴミごと捨てましょう。
「濡らしシート」使用上の注意
水に溶けないドライシートなので、ぬるま湯などで濯げば何度も拭き掃除に使えてしまいますが、ベットリと油が付いた場合、また泥、ヘドロ、カビなどを拭いたものは思い切りよく廃棄してしまいましょう。
この掃除法では基本的に食器用洗剤しか使用しませんので、素手でも十分掃除できますが、ゴム手袋やサージカルグローブを使ったほうが手荒れ、衛生対策としては安心です。特に油やヘドロでドロドロしたところを拭く際には手袋も使い捨てのほうがストレスが少なく済みます。
洗剤を使用した後の、汚れや泡を拭う濯ぎ拭きにも、かたく絞った「濡らしシート」を使います。枚数は思ったより多く必要とするかも知れません。汚れの度合いや掃除にかけられる時間、集中力、体力などと相談して取り組んでみてください。
また天井や床などといった面積の広い箇所の拭き掃除には「フローリングワイパー」本体を使うと掃除しやすいです。「ドライ」で使ってもゴミがよく取れないと感じられるシートでも、濡らすと案外広く使えますので、おうちに死蔵しているシートなどもこの機にうまく活用してみてください。
願わくはスッキリした気持ちで新年を迎えられますことを!
【この記事は、Yahoo!ニュース個人編集部とオーサーが内容に関して共同で企画し、オーサーが執筆したものです】