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ウッズ&マキロイ創設のゴルフ界の新リーグ「TGL」のホームとなる大型ドームが「一夜にして崩壊」!?

舩越園子ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授
(写真:ロイター/アフロ)

タイガー・ウッズとローリー・マキロイが考案した「未来の新しいゴルフリーグ」、TGLは2024年1月からキックオフする予定だが、その本拠地として建設中の大型ドームが「一夜にして崩れ落ちた」と、複数の米メディアが報じている。

TGLとは、「tech-rich golf league(ハイテクノロジーを駆使したゴルフリーグ)」のこと。ウッズとローリー・マキロイが2022年に考案。「未来の新しいゴルフリーグ」と銘打って参加選手を募り、2024年1月からの開幕を目指している。

すでにPGAツアーからも支持されているため、リブゴルフのようにPGAツアーと対立したり敵対したりする心配はない。

だが、4人1組の6チーム、合計24名が1シーズンに15マッチを戦うというフォーマットにはリブゴルフと似ている点も多々あり、いわば、ウッズとマキロイがリブゴルフを逆手に取って考え出したエンタテインメント性が高い未来型のゴルフリーグと言っていい。

その戦いの場として、米フロリダ州パームビーチガーデンに建設中の大型ドーム「SoFiセンター」は、25万スクエアフィートという広大な施設。収容人数は1600人とされており、フットボール場と、ほぼ同サイズ。50ヤード以内からショットする「グリーンゾーン」と呼ばれるエリアだけでも、バスケットボールのコートが4つ分、すっぽり入るほどの広さだそうだ。

今のところは、内部は未公開のため、文字で説明されたところで、具体的なイメージはなかなか湧かず、一体どんなドームになるのかは謎だらけで「ミステリアス」とされている。

しかし、11月15日(米国時間)の未明に、もっと謎めいたことが起こった。その大型ドームが突然、一夜にして崩れ落ちたという。

詳しい原因は、現在、調査中とされているが、おそらくはドームを支えるエアシステムに何らかの不具合が起こったためと見られている。

幸いにも負傷者はなく、すでにドーム内に配備されていたハイテク機器などへのダメージもないとのことで、被害は最小限にとどめられている模様だが、ともあれ、大型ドームが一夜にして崩壊するとは驚きである。

TGLには、発案者であり創始者であるウッズやマキロイをはじめ、PGAツアーのスター選手たちが次々に参加を表明。つい先日もコリン・モリカワ、そして新進気鋭のサヒース・ティーガラなどが加わったばかりだ。

しかし、その一方で、マスターズ覇者のジョン・ラームは突然、不参加を表明するなど、メンバーの顔ぶれにも突然の変化が見られ、ドームの崩壊も「不吉な兆候なのでは?」といった声がSNSで広がっている。

果たして、来年1月に予定通り、キックオフできるのか。しばらくは静観するしかない。

ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授

東京都出身。早稲田大学政経学部卒業。百貨店、広告代理店勤務を経て1989年に独立。1993年渡米後、25年間、在米ゴルフジャーナリストとして米ツアー選手と直に接しながら米国ゴルフの魅力を発信。選手のヒューマンな一面を独特の表現で綴る“舩越節”には根強いファンが多い。2019年からは日本が拠点。ゴルフジャーナリストとして多数の連載を持ち、執筆を続ける一方で、テレビ、ラジオ、講演、武蔵丘短期大学客員教授など活動範囲を広げている。ラジオ番組「舩越園子のゴルフコラム」四国放送、栃木放送、新潟放送、長崎放送などでネット中。GTPA(日本ゴルフトーナメント振興協会)理事。著書訳書多数。

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