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【大阪市・谷町四丁目】連日160種以上が並ぶベーカリーの小麦の個性が光る食パンを食べ比べ!

高田強編集者・ライター・広告ディレクター(大阪市)

種類豊富なパンをそろえる谷四の人気ブーランジェリーカフェ!

 今回紹介したいのは、本店が谷町六丁目の人気ベーカリー「boulangerie gout」で、2013年にオープンした2号店である「Boulangerie & cafe gout」。

 店があるのはOsakaMetro谷町四丁目駅④出口から徒歩2分ほど歩いた本町通り沿い。西に7分ほど歩けば、大阪城公園という好ロケーション。

 本店同様、こちらもお客さんがひっきりなしに訪れる大人気店で、大きな特徴のひとつがスタイリッシュで広い店内です。パンは壁を加工した棚や大きなテーブルなどにディスプレイ。壁や装飾などの色数を抑えることでパンを引き立てています。

 また、広い店内を利用し、バラエティー豊かなパンをラインアップ。大阪でもトップクラスの連日約160種類のパンをそろえます。

 店主の東野さんはフランスでの修業経験もあり、ノルマンディー地方のイズニー産の厳選された発酵バターを折り重ねたクロワッサンなど、特にスタンダードなパンに定評があります。

 バゲットも、「goutバゲット」、「goutセレアル」、「くるみフルート」と3種も用意。さらにバタールも。

 菓子パンや季節のフルーツを使ったパンなどもたっぷり。

 夜は惣菜系のパンが充実します。

種類が豊富な食パンの人気の3品を食べ比べ!

 「Boulangerie & cafe gout」で注目したいのは、壁に作られた棚にディスプレイされる食パン。レーズン入りなどまで入れると常時8~10種の食パンが並びます。

 こちらの推し食パンですが、パンに小麦の名前が付いているんです。小麦の特徴を生かした食パンなのですが、これが食べてみるとしっかり特徴が出て個性的。

 そんな北海道小麦の名前が付いた食パンを食べ比べてみました。

キタノカオリ100 300円(税別)

 キタノカオリを使った卵も牛乳も使っていない天然酵母食パンです。独特の黄味色が特徴の秋まき「キタノカオリ」は育てにくく、扱いにくいためじゃじゃ馬小麦呼ばれますが、そのぶん、焼き上がったパンから発する香りと味わいはバツグンとのこと。

 1枚が小ぶりですが、口にしてみると力強いもっちり感。ほのかな塩味で噛めば噛むほど旨味が出てきます。

 粘度と表現したくなる、しっかりとしたもちっと感で、オーバーですがおもちのような印象。

 トーストとすると噛むごとに出てくるもっちり感は減少しますが、天然酵母の香りがくっきり現れます。食べ終わった後に心地よい小麦の余韻も。

ゆめちから100 360円(税別)

 気候・風士がパン用小麦の裁培に適さないと言われてきた日本で開発された「ゆめちから」。この超強力小麦に卵や牛乳を使って焼き上げた食パンです。

 香りがよく、ベビーカステラ生地のような質感とやさしい甘味があり、今回のほかの食パンに比べて軽い食感と味わいで食べ飽きないのが魅力。噛むごとに上品な甘味で、食べ終わりの余韻も素晴らしい。

 トーストすると軽さが際立ちサクッとした食感に。香ばしさも加わり、パン単体でのおいしさが引き立ちます。

春よ恋100 300円(税別)

 北海道産の春まきでパン作りに適した小麦が「春よ恋」。ごはんを愛する日本人の好にも寄り添う、”もっちり、しっとりとしたやさしい味わいが特徴とのこと。牛乳は使っていますが卵不使用の角食パンです。

 しっとり味わいはプレーンで、なににも染まっていない上品な印象。しっとりしながらも軽い味わいで耳までやわらか。ぶれのないない、まっすぐな小麦の味わいが口の中にすっと入ってきます。

 トーストするとしっとり感が失われますが、プレーンさと上品な小麦のおいしさは変わらず、バターやジャムなどとも好相性。

食パンらしい「ゆめちから」、ごはんのような「春よ恋」、おもちのような「キタノカオリ」!

 卵や牛乳の使用である程度意図的に味わいの違いを出されたものでしたが、どれも個性が輝きおいしくて、食べていて楽しかったです。食感や風味としては食パンらしい「ゆめちから」、ごはんのような「春よ恋」、おもちのような「キタノカオリ」というのがそれぞれの印象。

 具体的には、生食パンで楽しむならキタノカオリ。トーストとしてパン単体で楽しむならゆめのちから。生食でサンドイッチ、トーストとしてジャムやパターを塗ったり、ベーコンエッグと楽しむなら春よ恋かなと思います。

※テイクアウトとイートインで消費税率が変わるのでパンの価格は税別表記にしています。

ベーカリーとしてはかなり広めのイートインスペース!

 「Boulangerie & cafe gout」のさらなる特徴がベーカリーとしてはかなり広めのイートインスペース。購入したパンを店主こだわりのコーヒーとともに楽しむことができます。これを求めてたくさんのお客さんがやってくるというのがモーニングセット。

GOOD!! MORNING SET(7:30~10:30) 550円+スープ110円

 イートインで人気なのが、本日のパン3種と本日のサイドメニューにドリンクが付いた朝限定のセット。ドリンクはホットやアイスのコーヒー&紅茶のほか、オレンジやアップルのジュースから選べます。+110円追加すればラテにも。パンとサイドメニューは日替わりになります。

 この日のパンは、食パンの春よ恋100、ライ麦パンのパン・オ・セーグル、バゲットのくるみフルートで、サイドメニューは豚挽肉のトマト煮込みコーヒーも付いてこの価格はかなりお値打ち。

 大阪のパン好きにはかなり知られたお店ですが、未訪問であればのぞきに行ってみることをおすすめします。

Boulangerie & cafe gout (ブーランジュリー&カフェ グウ)
住所/大阪市中央区内本町1-1-10 リンサンビル 1F
電話/06-6585-0833
営業時間/7:30~20:00
定休日/木曜、第1•第3水曜
席数/30席
交通/OsakaMetro谷町四丁目駅④出口から徒歩2分

★天満・南森町・天満橋・谷町四丁目周辺のおいしい情報はこちらでも!「大阪てくてく ごきげんさんぽ」

編集者・ライター・広告ディレクター(大阪市)

関西ウォーカー、SKYWARD(JAL機内誌)、おとなの週末などの雑誌やwebサイトで、関西圏の飲食店やエンターテイメントについて、記事を書いています。ほかに、電鉄、食品、製薬会社、商業施設、テレビ局発行のフリーペーパーなども製作。カンテレ「よーいドン!」やMBS「魔法のレストラン」などのテレビ番組のグルメ情報コーナーでのコメント出演をちょくちょくしています。

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