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高級コーヒーメーカーを渡り歩いた結論、結局全自動"じゃない"マシンが最適解だった

木村ヒデノリテックジャーナリスト/兼業主夫

全国の仕事中コーヒーが手放せないみなさんこんにちは、テックジャーナリストで兼業主夫のヒデです。

毎日飲むものだからこだわりたい、それがコーヒー。20代前半からハマりにハマってたどり着いたのは結局「全自動じゃない」エスプレッソマシンでした。

美味しいのはもちろん、続けて使うには「1杯のコスト」、「淹れられる早さと量」、そして「メンテの簡単さ」が超重要!3つの要素を押さえて文鎮化を回避しよう。

21歳の頃初めて購入した高級コーヒーマシン「deviceSTYLE ブルーノパッソ」
21歳の頃初めて購入した高級コーヒーマシン「deviceSTYLE ブルーノパッソ」

働き始めてすぐの頃からコーヒーメーカーはいろいろ試してきました。ウェブサイト構築とかグラフィックデザインとか、デスクワークメインだったので作業のお供に欠かせなかったんですよね。

写真のブルーノパッソは2007年当時3万以上してカフェポッド専用というかなりエッジの効いた製品。当時はネスプレッソとかもすぐに手に入る感じではなかったので画期的製品でしたね。

カフェポッドは豆が挽かれた状態でフィルターに密封されていて、簡単にエスプレッソが淹れられるという商品
カフェポッドは豆が挽かれた状態でフィルターに密封されていて、簡単にエスプレッソが淹れられるという商品

ただ、タンクの容量が少なかったり、ランニングコストが高かったり、でほどなく使わなくなってしまいました。当時勤めていたオフィスに置いたのも良くなかった...このタイプは水場が近くにないとしんどいです。

当時から「豆を捨てるとか綺麗にするの面倒」という選び方だったので、ドリップ式のコーヒーマシンは候補から外れていました。必然的にこの後ネスプレッソを多用するように。

ネスプレッソはUモデル2種類使ったし、エアロチーノっていうミルクフォームを作るやつも試したし...まさに沼
ネスプレッソはUモデル2種類使ったし、エアロチーノっていうミルクフォームを作るやつも試したし...まさに沼

いったん最高峰まで行ってみなきゃわからないよねという謎の言い訳で購入したクレアティスタプラスはネスプレッソの最高峰、お値段なんと¥68,000...。ちなみにこいつはまだキッチンに鎮座しています。

ミルクフォームを温度自動感知しながら作ってくれて、ノズルも自動洗浄という優れもの。嫌いじゃない...
ミルクフォームを温度自動感知しながら作ってくれて、ノズルも自動洗浄という優れもの。嫌いじゃない...

ここまできて結局ネスプレッソ方式に限界を感じドリップコーヒーへ。まずは誰でも美味しいコーヒーを淹れられるというスマートドリッパーGINA ¥35,200。

アプリで豆やお湯の量をリアルタイム管理して美味しいコーヒーが淹れられるというGoat StoryのGINA
アプリで豆やお湯の量をリアルタイム管理して美味しいコーヒーが淹れられるというGoat StoryのGINA

これ美味しいんですけど、使いたい時に電池が無くなってたり、アプリを立ち上げなきゃいけなかったりなかなか面倒。そもそも「仕事のお供にしたい」のに毎回手でゆっくり入れる方式は時間がかかり過ぎました。美味しさを追求するには良いと思いますけどね...。

そして最近だとこれですよね、BALMUDA The Brewのスターバックスエディション¥64,900。これはね、抜群に美味しいんだけど1回に抽出できる量が少ない。

味は抜群に美味しいんですけどね...2杯分しか淹れられないのはちょっと少ない
味は抜群に美味しいんですけどね...2杯分しか淹れられないのはちょっと少ない

こんな感じでコーヒーメーカー沼にどっぷりだった僕が最終的にたどり着いたのがこれ、Cyetus。たまたまレビューのお声がけをいただいてタンピングして淹れるタイプのものを使ったけど「え、こんなに手間かからないの?」というのが初見の感想。

このタイプは面倒そうだったので使う前から敬遠していました。実際は意外と簡単で手早く淹れられます。
このタイプは面倒そうだったので使う前から敬遠していました。実際は意外と簡単で手早く淹れられます。

豆を挽いてすぐに抽出するので味はもちろん抜群。加えてカフェアメリカーノなどで使える「お湯抽出機能」があるのがめっちゃ便利、手入れも簡単で最高です。

エスプレッソで作るレギュラーコーヒーが長く飲めておすすめ

カフェアメリカーノって聞いたことない人も多いかもしれませんが、エスプレッソのお湯割りのことです。これがデスクワークのお供にぴったり。

カプチーノもお店クオリティ
カプチーノもお店クオリティ

ドリップコーヒーだと美味しくてもすぐ飲み切ってしまうので、何度も淹れるのが手間でした。それがカフェアメリカーノならガツンと強いフレーバーなのに苦すぎたり、濃すぎたりしない!

一度に2杯分抽出できるのでこれをお湯で割ります
一度に2杯分抽出できるのでこれをお湯で割ります

ドリップコーヒーを濃いめに淹れるとちょっと嫌な味になったりしますが、エスプレッソベースのカフェアメリカーノなら濃くても美味しいんです。お湯がスチームノズルから給湯できるのも便利。

スチームだけじゃなくお湯も出せるのが便利
スチームだけじゃなくお湯も出せるのが便利

僕はいつもダブルショットのエスプレッソを大きめのマグカップに抽出してお湯で割ってます。これだと午前と午後1杯ずつくらいで足りるので淹れる手間が大幅に減って実用的です。

このマグカップ1杯で大体半日持ちます。ラテアートも練習したら楽しそう
このマグカップ1杯で大体半日持ちます。ラテアートも練習したら楽しそう

2.3Lタンクは伊達じゃない、水の補充手間も軽減

意外と知られていないのが、スチームを使うと水かなり減るよってこと。小さいタンクはすぐなくなって補充する羽目に。これが原因でブルーノパッソを使わなくなったようなもんだから結構大事な要素です。Cyetusは2.3Lも水が入るので補充がちょうど良いスパンに。

こんなに必要?と思ったけど2.3Lがちょうどよかった
こんなに必要?と思ったけど2.3Lがちょうどよかった

豆はカルディとかで買ってくるおよそ1袋分が入ります。こっちも大容量
豆はカルディとかで買ってくるおよそ1袋分が入ります。こっちも大容量

豆も1回補充すると1〜2週間は飲み続けられるのでそういう手間も減らしてくれます。ちゃんと考えられてる。ただこれは僕1人での実績なので、2人とか3人で飲むともう少し多いかも。

コスパが良くて一番美味しい

コスパもめっちゃいいです。前述した通りエスプレッソベースだと飲む量が少なくても満足できる。そして美味しいので「なんか口が寂しいから飲む」みたいな飲み方をしなくなります。

無意識にたくさん飲んでしまうネスプレッソ...僕は1日5〜6杯は飲んでました
無意識にたくさん飲んでしまうネスプレッソ...僕は1日5〜6杯は飲んでました

ネスプレッソだと豆による違いもわかりづらいし、味もちょっとキツめ。コーヒーって冷めた時とか水で薄めた時に味がよくわかるんだけど、ネスプレッソは冷めると途端に不味くなります。

ネスプレッソのラテも見た感じは美味しそうなんですが、冷めてくると味に違いが出てきます
ネスプレッソのラテも見た感じは美味しそうなんですが、冷めてくると味に違いが出てきます

だからどうしても「熱いうちにちゃちゃっと飲もう」という意識が働いちゃうんですけど、Cyetusで淹れるとそれがない。安いものなら約700円で容器一杯にできるので、コスパがかなり良いです。ネスプレッソは1日2杯で済ませたとしてもおよそ200円。2週間で2800円なのでCyetusだと4分の1で済む計算に。

カプセル1個80〜90円だと考えると結構高い
カプセル1個80〜90円だと考えると結構高い

味は美味しくて価格は4分の1ならもはや迷う余地がないでしょう。

見た目より手入れがすごく簡単

あとはメンテナンス。これが大変だとすぐに使わなくなっちゃうんですが、Cyetusはドリップより簡単かもしれないくらいメンテが楽です。

一番肝なのは、コーヒーが内部を通らないこと。そう、ネスプレッソや他の機械は部品の内部をコーヒーが通過するんですよ。だから湯通ししたりしっかり清掃しないと不衛生だし味にも影響する。

よく考えればこの方式は機械の中をコーヒーが通らず衛生的
よく考えればこの方式は機械の中をコーヒーが通らず衛生的

一方Cyetusの方式は部品にコーヒーが触れはするものの、内部を通りません。これがめっちゃいい。淹れたあとはハンドルを外してゴミ箱にポン、とすれば豆の塊が落ちて、あとはすすぐだけ。

綺麗にポンと外れて気持ちいい。ハンドルはすすげば一瞬で綺麗に
綺麗にポンと外れて気持ちいい。ハンドルはすすげば一瞬で綺麗に

給湯口は少しコーヒーが付くんですが、洗浄機能を使うとポタポタとお湯が落ちて自動洗浄してくれる。淹れた後のメンテはこれだけ!

2ボタン同時押しで自動洗浄モードに。給湯口のコーヒー粉を洗い流してくれる
2ボタン同時押しで自動洗浄モードに。給湯口のコーヒー粉を洗い流してくれる

ネスプレッソだと湯通ししてても味が落ちてくるんだけどそれもない。ドリップコーヒーはドリップした後、フィルターが冷めるのを待って捨てたり、ドリッパーを洗ったり意外と手間があるじゃないですか。それもなし!

ドリップコーヒーって洗い物多いですよね...1日に何回も淹れるとなると結構苦痛
ドリップコーヒーって洗い物多いですよね...1日に何回も淹れるとなると結構苦痛

これがほんと意外でした。もっと手間かかると思ってた。

Cyetusじゃなくてもいいけどコスパは抜群

ただ正直、Cyetusじゃない製品でも同様のことが言えます。僕はたまたま今回機会をもらったので気に入っていますが、同じ方式なら他社製でも同じメリットがあると言えます。

例えばデロンギのEC9355J-Mはほぼ同等のスペック。こちらには自動タンピング機能が付いているのでその点はCyetusより優れている。

EC9355J-Mは自動で粉入れからタンピングまでしてくれるので粉がこぼれない点が便利
EC9355J-Mは自動で粉入れからタンピングまでしてくれるので粉がこぼれない点が便利

ただ価格は¥168,000なので、Cyetusよりだいぶ高額。コスパを考えるならタンピングは手動だけどCyetusを選ぶのもアリかも。この機能性で先行購入なら7万を切るのはかなり安いと思います。

無類のドリップコーヒー好きには向かない

あと「コーヒーを淹れる時間を楽しみたい」人には向きません。そういう人にはドリップコーヒーが良いと思う。

だけど美味しいカフェラテがいつでもコスパ良く飲めるのは別物なんじゃないかとも思います。これはこれで贅沢。ちなみにちょっと脱線するけど色々試してたどり着いたザ・ベスト・オブ・牛乳も載せておきます。これで作ったカフェラテが至高...。

もう31回も買ってる霧島山麓牛乳。高いけど常温保存できるのでスーパーからの牛乳運搬から解放されます。味も素晴らしく美味しい
もう31回も買ってる霧島山麓牛乳。高いけど常温保存できるのでスーパーからの牛乳運搬から解放されます。味も素晴らしく美味しい

とりあえず木村家ではしばらくCyetusが活躍しそうです。みなさんのおすすめコーヒーメーカーなどもあればTwitterで教えてください。

質問やご意見、これレビューしてほしい!のリクエストはぜひTwitterのDMから送ってください。
著者SNS
Instagram: ヒデ-兼業主夫の日常@hidenori.kimura
Twitter: ヒデ-ただの兼業主夫@hidenorikimura
YouTube: 新きむら家@rekimuras

テックジャーナリスト/兼業主夫

バークリー音楽大学映画音楽作曲科卒。家事育児をしながらレビュー記事や動画を作っています。ガジェット好きが高じて築50年団地をスマートハウスにリノベ、沸騰ワード10で紹介されました。家事時短できる製品から育児に役立つハイテクおもちゃまで幅広く紹介していけたらと思っています。

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