ベッツが記録した1試合4本の内野フライ、一塁、二塁、遊撃、三塁に1本ずつは珍記録!?
9月25日、ムーキー・ベッツ(ロサンゼルス・ドジャース)は、4打席に立ち、4打数0安打に終わった。これだけなら、前日とまったく同じだが、9月25日の4打席は、すべて内野フライ。それも、サンディエゴ・パドレスの内野手4人が、1度ずつ捕球した。1打席目が二塁フライ、2打席目が三塁フライ、3打席目が一塁ファウル・フライ、4打席目は遊撃フライだ。
調べたところ、今シーズン、1試合に4本以上の内野フライを記録した打者は、9月25日のベッツしか見つからなかった。なお、この内野フライには、内野手に捕球されたものだけでなく、フェアかファウルかを問わず、投手フライと捕手フライも含めている。
スパンを、2010年以降のここ15シーズンに広げても、1試合に内野の各ポジションを守る選手に捕られたフライが1本ずつは、見落としがなければ、他には皆無だ。
それに近い選手は、2013年5月25日のバーノン・ウェルズだろう。当時、ニューヨーク・ヤンキースでプレーしていたウェルズは、二塁ライナー、遊撃フライ、三塁ファウル・フライ、一塁フライを記録した。ただ、この試合は、5打席で5打数0安打だ。2打席目の打球は上がらず、遊撃ゴロに討ち取られている。
一方、ウェルズと同じシーズンの9月1日に、トロント・ブルージェイズのホゼ・レイエスが打ち上げた4本の内野フライは、ベッツとは対照的だ。4打席で4打数0安打はベッツと同じながら、1打席が三塁ファウル・フライ、2打席目と3打席目が三塁フライ、4打席目は再び三塁ファウル・フライ。いずれの打球も、カンザスシティ・ロイヤルズのマイク・ムスタカスのグラブに収まった。
なお、ベッツは、ここ2試合ともノーヒットだが、その前の2試合は、どちらも2安打。両試合とも、シングル・ヒットとホームランだ。その2試合目は、9回裏にサヨナラ本塁打――大谷翔平との2者連続ホームラン――を打った。
ベッツのサヨナラ本塁打は、通算2本目。1本目は、ボストン・レッドソックス時代の2018年7月27日に記録している。