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【目黒区】室蘭名物・豚の焼きとりが楽しめる「地球岬」が自由が丘にオープン

Chikuwa地域ニュースサイト号外NETライター(東京都目黒区)

自由が丘駅北口改札を出て右手に進むと飲食店が集まる美観街があります。その一角にあった「地鶏料理と魚魚串 おおたや」が閉店。

閉店した「地鶏料理と魚魚串 おおたや」
閉店した「地鶏料理と魚魚串 おおたや」

その跡地に「室蘭焼きとり 地球岬」が2022年4月27日(水)にオープンしました。

実は室蘭焼きとりは、鶏ではなく豚肉を使います。たまねぎと豚肉を交互に串に刺した串焼き料理のこと。甘味のあるタレと洋辛子を付けて食べるのが地元流だそうです。

看板には「鶏を使わない焼きとり」と書かれていて、初めてみたときは頭が「?」マークでいっぱいになりました。

1937年頃から豚を飼う農家が増え、鶏肉よりも豚肉が手に入りやすかった室蘭

室蘭やきとり(出典:農林水産省Webサイト)
室蘭やきとり(出典:農林水産省Webサイト)

農林水産省Webサイト「室蘭やきとり 北海道」によると、1937年(昭和12年)の日中戦争時に食料増産のため、豚を飼う農家が増えたそうです。1939年(昭和14年)には、軍靴を豚皮で作るために全国で養豚が奨励。

室蘭市では豚の肉と皮以外は市内で消費して良いこととし、地元の屋台で豚のモツが多く取り扱われるようになりました。その後、いまの「室蘭やきとり」の原型となる豚肉とたまねぎ、洋辛子という組み合わせが定着したそうです。

通常の焼きとりでは長ネギが良く使われますが、北海道はタマネギの名産地。長ネギよりも安く手に入りやすいこと、豚肉との相性が良いためその組み合わせとなりました。

昭和初期に豚のモツや野鳥などが屋台で串焼きにして食べられてきた室蘭では、鶏肉よりも安く手に入る豚肉が「焼きとり」と呼ばれて今に至っているようです。

「室蘭焼きとり 地球岬」は、「北海道バル ラベンダーキッチン自由が丘」の姉妹店

北海道バル ラベンダーキッチン 自由が丘店
北海道バル ラベンダーキッチン 自由が丘店

今回オープンした「室蘭焼きとり 地球岬」は、同じ自由が丘駅北口にあるタイガービルこけつ横丁 3Fにある「北海道バル ラベンダーキッチン」の姉妹店です。「北海道バル ラベンダーキッチン」は北海道のソウルフードをテーマにしたバル。

Instagramを見ると、以前からこの室蘭焼きとりもメニューとして出していた様子でした。お客様から好評だったので、室蘭焼きとりを専門に提供するお店を開業、というところなのでしょうか。

「室蘭焼きとり 地球岬」オープン前の告知看板
「室蘭焼きとり 地球岬」オープン前の告知看板

看板の写真には、室蘭焼きとりと並んで、ウズラの卵を殻ごと串に刺して焼いているビジュアルが気になります。どうやら、室蘭では「殻付きウズラの卵焼き」「うずらの殻焼き」「室蘭焼き」などと呼んでいるようです。

殻ごとそのままじゃりじゃりと食べるものなのだそう。

オープンした後にお店の前を通ったところ、メニュー表がありました。室蘭焼きとり以外にも、ラム串やエゾ鹿などのジビエもあるようです。

ハスカップビールやおたるラガー、知床ドラフトなどご当地系のクラフトビールも充実。北海道のご当地グルメを楽しみたい方には魅力的なラインナップです。

お値段も手ごろな印象を受けましたので、ぜひ訪れてみたいと思います。

【店舗概要】
室蘭焼きとり 地球岬
住所:東京都目黒区自由が丘1丁目12-6

北海道バル ラベンダーキッチン 自由が丘
営業時間:月曜~木曜 17時~24時30分、金曜・祝前日 17時~25時、土曜日 14時30分~25時、日曜・祝日 14時30分~24時、月1回不定休
住所:東京都目黒区自由が丘1-10-5 タイガービル3F
問合せ先:03-6421-3931

地域ニュースサイト号外NETライター(東京都目黒区)

コピーライターからWebライターへ転身。アロマセラピスト・整体師としても時々活動しています。趣味はカンフー(八卦掌・長拳)と古代史(関裕二先生のファン)。目黒区の魅力やおもしろいところを発信していきます。取り上げて欲しい目黒の穴場や情報もぜひお寄せください!

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