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WBC暫定スーパーミドル級タイトルマッチ、全勝対決が決定!

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
Esther Lin/SHOWTIME

 WBC暫定スーパーミドル級王者、デビッド・ベナビデス(26)の防衛戦が決まった。挑戦者はデメトリアス・アンドラーデ(35)。11月25日にラスベガス、マンダレイ・ベイ・リゾート&カジノのミケロブ・ウルトラ・アリーナで行われる。

 先日、LAで記者会見が催された。その際の両者の言葉をお届けしよう。

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 27戦全勝23KOのデビッド・ベナビデスは言った。

 「これは間違いなく、自分のキャリアで最大の試合だ。私はデメトリウスを認めている。彼は偉大な選手で、多くのファイターが長い間彼との対戦を敬遠してきた。誰も彼にチャンスを与えようとしなかった。だが今、我々は、素晴らしい試合を具現化するチャンスを得たんだ。ずっと、こういう試合がしたいと望んできた。私は最高の選手と対戦したい。アンドラーデはこの階級でベストの一人だ。

 私に対してネガティブな発言をする声を塞ぎたいから、この挑戦を受ける。偉大なファイターが目の前に現れたら、自分の底力が発揮できるし、自分自身も偉大なファイターになれる。

 簡単な試合じゃないことは分かっているけど、最終的には私の潜在能力を引き出すファイトになる。自分がモンスターなのには理由があるんだ。

 デメトリアス・アンドラーデはケイレブ・プラントとはすべてが違う。彼はサウスポーだし、放つコンビネーションも違う。デメトリアスのこれまでの試合から何を学び、いかなるゲームプランを立てるかを検討中だ。彼はワールドクラスのファイターだし、ハングリーだから、ファンが喜ぶ見応えのある試合になるよ。

Esther Lin/SHOWTIME
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 今、カネロ・アルバレスのことは考えていない。デメトリアス・アンドラーデ戦に集中するよ。この試合の勝者が世界最高のスーパーミドル級選手になると確信している。

 デメトリアスは技巧派だ。彼はスーパーウエルター、ミドルと2階級を制したチャンピオンだ。彼は誰にとっても脅威だ。

 トレーニングキャンプは試合に勝つためにやるものだし、私は非常にハードなトレーニングを積んできた。前回の試合以来、本当にモチベーションが上がっている。PPVに出続けたい。ハードワークを続け、自分を律するだけだ」

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 WBAとWBOのスーパーウエルター級、WBOでミドル級タイトルを獲得した、32戦全勝19KOのデメトリウス・アンドラーデも話した

 「これは僕にとっても、デビッド・ベナビデスにとっても、最高のショーを披露する絶好の機会だ。とても興奮している。デビッドは僕に3階級の世界チャンピオンになるチャンスを与えてくれた。無茶苦茶楽しみだぜ。ガチンコ勝負の準備はできている。

 彼には批判すべき点が何もない。だから、いい試合ができるよ。お互いのスタイルがぶつかり合って、いい試合を見せられると思う。最高の男が勝つだろうな。これは168パウンドのスーパーボウルだ。スーパーミドル級最大試合だ。

 対戦相手から避けられてきた2人のファイター。そう、私は最高レベルの選手と戦っていない。トップ選手が私と戦いたがらないからだ。彼も同じ主張をするだろう。でも、今がその時だ。これがそんな試合だ。

Esther Lin/SHOWTIME
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 僕は自分のパワー、闘争心、強さ、魂がどんな相手にも打ち勝てると信じている。ベナビデスも同じ意志を持っているに違いない。11月25日には七面鳥の味付けをするよ。僕には勝利する力がある。

 今年を締めくくる試合であり、SHOWTIMEが2023年に放送したすべての素晴らしい試合を凌駕する今年最高のファイトとなるよう、全力を尽くすよ。

 自分はスーパーミドル級も制したい。これが僕の3階級目になる。勝利によって、自分がベストだと言う権利を与えてくれるであろう。カネロを越えられるぜ!」

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 体重オーバーでスーパーミドル級のベルトを剥奪された過去のある王者と、今回が168パウンドで第2戦となる挑戦者。全勝対決で笑うのはどちらか。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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