【神戸市中央区】南京町の裏門に刻まれた文字、見たことありますか?
神戸の中華街、南京町には楼門と呼ばれる中華スタイルの門が東南西の方角にそれぞれ立っています。正面から門と一緒に記念撮影したり見たことがある方は多いでしょう。しかしそれぞれの門の裏には正面とは違った言葉が書かれています。さてどんな文字が書かれているのでしょうか。
南京町には東南西の3方向に門がある
南京町には東南西の3方向に門が立っています。北の方向だけ門がないのは理由があるわけではなく、いずれは北の門も設置して四方向すべての方角に門を揃えたいそうです。ちなみに現在は北の入り口には獅子像が鎮座しています。
長安門
南京町のメインゲートとも言える東の長安門。正面には「長安門」と門の名前と「敦睦(とんぼく)」の文字が書かれています。「敦睦」とは情愛が厚く、むつまじいという意味です。
そして長安門の裏側に書かれてある文字はというと「友愛」でした。「長安門」は神戸元市長の宮崎氏、「友愛」は兵庫県元知事の坂井氏、「敦睦」は中国仏教協会の趙氏による題字です。
南楼門
南側にある南楼門は、吉祥の象徴である龍と鳳凰の彫刻がされいます。「南京町」と「海栄門」の文字が掲げてあります。「南京町」の題字は神戸中華同文学校元校長の李氏によるものです。この文字は南京町のロゴとしても使われていますね。独特のタッチで素敵です。
そして南楼門の裏側には、「飛翔」の文字が掲げられています。この文字には作者はないようです。
西安門
最後は西にある西安門。彩り鮮やかな装飾が目立ちます。正面にはそのまま「西安門」の文字があります。この文字は井戸前知事によるものです。
西安門の裏側にある文字は「光復」、復興を意味する言葉です。この題字は神戸元市長の矢田氏によるものです。2005年の阪神淡路大震災から10年目の節目に建てられたこともあり復興という意味の言葉が入れられたのだと思います。
それぞれの門の特徴などまだ細かく違いなど見どころはありますが、表と裏の文字の違いを見比べるだけでもちょっと物知りになった気分にもなり楽しいものです。南京町を訪れた際には各門を見比べてみてはいかがでしょうか。
南京町
JR神戸線・阪神電車 元町駅下車 徒歩約5分