バンコク女子旅やカップル旅におすすめ!コスパ最強ホテル「アカラホテル」はルーフトップバーもあり
東南アジア屈指の大都市バンコク。ラグジュアリーホテルや、団体旅行系ホテル、ゲストハウスに、外資系ホテルチェーンなど、とにかくホテルが多い。私はタイのホテル巡りが最大の生きがいなのだが、客室数がさほど多くない、タイ資本のブティックホテルやクラシカルホテル系のデザインにこだわるホテルがお気に入り。
団体客受け入れがなく客層が良いということと、デザインに長けているタイならではの空間美を堪能できるからだ。
今回おすすめするのはそんなホテルのうちの一つ「アカラホテルバンコク(Akara Hotel Bangkok)」。
2018年に建設された比較的新しいホテルで、客室数は82室とコンパクトだ。
イチオシはスワンナプーム空港から格安で到着する最強アクセス
このホテルを一番おすすめしたい層は、スワンナプーム空港利用する旅行者。ドンムアン空港利用の場合は、おすすめする理由が50%くらい減る。
何と言ってもアカラホテルバンコクはスワンナプーム空港からの市内への移動で最もお得に、そして渋滞に関係なくスムーズに到着できるエアポートリンク「Ratchaprarop駅(ラーチャプラーロップ駅)」から徒歩3分ほど。道もそこまで悪くなく、大きなスーツケースを転がして歩ける。
「なんじゃそりゃ?」と言ってる方、よく聞いて!これバンコクのホテル選びに凄く重要!
バンコクの道は狭い歩道のど真ん中に電柱があったり、同じくど真ん中に遠慮なく街路樹が植えられている。歩道が歩道の役割を果たしておらず、スーツケース組には非常に歩きづらい町なのだ。さらに重たいスーツケースを持って乗り降りするには厳しすぎるバス、そこに突っ込んでくるバイク、エスカレーターでスムーズに下りられないBTS(バンコク高架鉄道)の駅、故障して閉じ込められる事象が起こるバンコクの公共交通機関の駅のエレベーターなど、安く移動できる公共交通機関はほぼすべてがスーツケース組泣かせ。これ冗談ではなく全て事実!
おしゃれで比較的お手頃な価格帯のホテルの中で、最も公共交通機関で移動しやすい環境にあるホテルこそ、アカラホテルだと感じている。
エアポートリンクはマッカサン駅ならアソーク方面にアクセスしやすく、パヤタイ駅ならサイアムやチャトチャック(ウィークエンドマーケット)にもアクセスしやすい。ホテルの最寄り駅「ラーチャプラーロップ駅」はどちらも隣駅。観光にも申し分ない。
他の記事でも紹介していくが、スタイリッシュなブティックホテルは星の数ほどあるバンコク。しかし空港からここまで安価に簡単にアクセスできる同レベル同価格のホテルはほぼない。稀少すぎるのだ。
フロントから最高におしゃれ!ブティックホテルの神髄を堪能
チェックインのためにロビーに入って、思わずため息。クラシックホテルのようなレトロな雰囲気のフロントに、モダンでビビットなソファ。
2フロア分の吹き抜けが、小規模なロビーに開放感を与えてくれている。
優美なカーブを描く階段の上には...広々としたライブラリーラウンジ。
ホームページを確認すると(情報が2019年で止まっている)、元々は無料のドリンクや軽食を出し、ラウンジ機能を備えていたようなのだが、2024年9月現在はジュースや水など簡単なソフトドリンクが飲めるようになった。フルサービスの復活でますますコスパアップするだけに熱望する!
細部に至るまで南国のコロニアルホテルをイメージ
タイ資本のブティックホテルの素晴らしさは、細部までデザインにこだわっているところ。寺院の外装や内装を見ていても、タイ人は色彩感覚と斬新なデザインセンスがずば抜けて秀でていると思う。だから私はタイ資本のタイ人の手によるブティックホテルをこよなく愛してしまう。
廊下はロビー同様、レトロなヨーロッパのホテルをイメージしつつ、天井にはボタニカル柄のプリント。ジャングルの中のコロニアルホテルを歩ているかのようだ。
丸いバスタブがユニーク!アカラデラックスダブルにステイ
自腹なので、はっきり言おう。
一番安いクラスの客室予約したのに窓辺に丸いバスタブがあるアカラデラックスダブルにアップグレードされていた。
ちなみに記事に書きたいと申し出たのはチェックアウト後。忖度は一切ない(これ重要!)。
つまりカテゴリー上の客室が空いていたら、運が良ければアップグレードしてくれることもあるホテルと言うこと。ありがたし!
女子旅でも男子旅でもこのタイプの部屋は友達同士の利用は厳しいのでは?と思ったアナタ。ガラス張りのバスルームの壁の外側にカーテンがあり、バスルーム全体を隠すことが可能だ。トイレは別。「バスルームが塞がっているから入れない」なんてこともないので安心してほしい。
私はひとりステイ。遠慮なくフルオープンで楽しもうじゃないか!
丸いバスタブの淵のひび割れを指摘する人もいると思うのだが、大理石で割れ目を入れずに丸いバスタブを造ると莫大な金額に。このホテルは最高に素敵だが、バンコクのホテルの中では、比較的お手頃価格であることを忘れてはいけない。これでも凄い企業努力だ。
ソファは壁際に
私は部屋にソファがないホテルには泊まらない。ベッド以外でぐんにゃりしたい怠け者だ。こちらのタイプの客室には入り口側の壁にある。バスタブが窓側にない客室は、窓側にソファがあるタイプもあるので、家具配置の好みで客室を選ぶのも楽しい。
小ぢんまりして落ち着くルーフトッププール
プールは屋上にある。
立地のせいか、客層のせいか、単に私が泊った日がたまたまそうだったのかは不明だが、ビーチチェアがすべて埋まることはなく、静かな時間を過ごせた。
大きいプールではないものの、十分泳げる大きさ。そして何よりもこの眺めなので開放感抜群。レストランが近い距離にある導線も飲み物などがオーダーしやすく非常に便利。
メインダイニングのRoss Kitchen
メインダイニングはRoss Kitchen。朝食の場所としても使われるが、残念ながら私はこの日、深夜まで飲む予定だったので朝食のないプランを予約。そのかわり起きた時間にランチとして定番のガパオライスをいただく。
ホテルのダイニングながら、町のおしゃれカフェとあまり値段が変わらないのがありがたい。
アイスカフェラテは「バンコクのカフェレベルも上がったなあ...」という、うれしい味だった。ガパオライスの味はごく普通。ただ、ホテルダイニングの嬉しいポイントは、使う食材の良さ。屋外の屋台とは異なりきゅうりは今切ったのかな?というみずみずしさがあるし、卵も過熱強めにしなくても安全にいただける卵を使用しているわけで、濃い味の挽肉にとろりとした黄身を混ぜ合わせて食べる喜びを存分に楽しめる。
絶対に利用したいルーフトップバー「バラクーダ」
このホテルに泊まったのであれば利用したい場所がルーフトップバー「バラクーダ」だ。派手なバイヨ―クスカイの広告や、刻々と色を変えるルーフトップのライトを眺めながら一杯。
時代と共にタイで一番高いタワーが次々と建設されるバンコク。かつてはタイで一番高いタワーだったバイヨ―クスカイは2024年9月現在3位。それでもまだサイアム・プラトゥナムエリアでは最も目立つタワーだ。
バンコクはルーフトップバーの激戦区で、最も有名なあのバーや2番目に有名なあのバーなんぞは「ゆっくり飲めない」「値段が高すぎて行けない」「スタンディングバーで座れない」「客が多すぎて夜景が見えない」と、もはやバーではない。今は観光スポットとしての役割を果たすようになっている。
それに比べてここはどうなんだ!もちろん週末はそこそこ込み合うがゆったり座って飲めるしどの席からも夜景が見える。これぞ本物のルーフトップバーなのでは?
「バラクーダ」もホテルのバーなので税・サ合計17%は別に支払うことになるが、合計してもカクテルやワインはグラス1杯300バーツ台(2024年9月現在、約1200円台)だ。
ワインのボトルはバンコクのそこそこのイタリアンレストランより安い。太っ腹なキャンペーンも時々行っている上に、私が宿泊した時にはチェックイン時にこんなものまでいただいた。
ワイン2杯500バーツ(2024年9月現在約2,122円)バウチャーを使って飲んだから、税・サ払っても100バーツもいかなかった気が。ただ、バウチャーはいつでももらえるものではなく、ホテルのキャンペーン期間や宿泊のプランによるようなので、プレゼントされなくても怒らないように。
スタッフの優しさにホロり
このホテルで一つ忘れられない思い出がある。
雨が降る中、近くまで出かけなければならなかったのだが、タクシーがなかなか来ない。そこで幹線道路を走らない方が近道だと判断したホテルのドアマンがトゥクトゥクに交渉してくれた。しかし何かケンカのように揉めはじめ、ドアマンは怒りながらトゥクトゥクを追い払い戻って来た。さほど遠くないのに300バーツと言われたというのだ。
バンコクのタクシー業界も配車アプリや公共交通機関の発達に押されて大変だと思う。観光客でもっているようなトゥクトゥクはなおさらだ。同情はするが、5分も乗らないのに1,200円超はやはり高い。
その後、彼はメータータクシーを捕まえ行く場所までドライバーに丁寧に説明してくれたのだが「これなら安いです」とにっこり。自分の事のように対応してくれ、しかも雨でずぶ濡れになっていた。慌ててチップを渡そうとしたら、ホテルのスタッフに呼ばれ急いでホテルの中に戻ってしまった彼。思わずホロり。バンコクにも人情ってまだ残っているんだな...。
こんなことはラグジュアリーホテルのスタッフでも、できる人は少ないはずだ。
コスパ最強のおしゃれホテルは今のバンコク旅の象徴
コロナ禍明け以降、タイだけではなく多くの国で物価が上がった。そして日本は相変わらず円安だ。以前のタイ旅は激安につられてしまう傾向がある人が多いと思うし、このホテルも宿泊費は時期にもよるが倍になっている。
当然だ。備品一つひとつとっても原材料費は上がり、バンコクになくてはならないエアコンに必須の電気料金も上がり、人件費も上がっているのだ。ただこのレベルのホテルがまだこの料金で泊まれるの?という相場に留まっているし、日本で同額のホテルと比較したら2~3倍レベルが高いはず。
だからこそお洒落な旅を高コスパで楽しむ。それが今のバンコク旅行のトレンドではないだろうか?
これからもタイの最強コスパのホテルや、使い勝手のいいホテルなど様々な情報をお伝えしていきたいと、このホテルに泊まってますますその思いを強くした。
今のところスワンナプーム空港からの移動費や観光地へのアクセス、客室レベル、施設など全てを総合すると、コストパフォーマンスの面でアカラホテルバンコクを超えてくるホテルは少ない。
アカラホテルバンコク(Akara Hotel Bangkok )
所在地:372 Sri Ayutthaya Road, Bangkok, Thailand
公式Facebook:Akara Hotel Bangkok