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“キャプテン・アメリカ”と称されたメッツ・ライトが2ヶ月連続で肩に続き背中の手術を受ける

菊地慶剛スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師
今シーズンは公式戦に出場できなかったデビッド・ライト選手(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 長年MLBファンを続けている方なら、『David Wright』という名前を知らない人はいないだろう。

 2001年に高校生ながらメッツからドラフト1巡目指名を受けた有望選手。2004年7月に21歳でメジャー初昇格を果たすと、そのまま正三塁手としてメジャーに定着。2006年にオールスター戦に初選出されると、2013年まで5回連続を含む計7回の出場を数えるスター選手に成長していた。また第2回、第3回のWBCで米国代表に選出され、第3回大会ではその活躍から“キャプテン・アメリカ”と賞賛されるまでに至っていたMLBを代表する選手だった。

 そんなデビッド・ライト選手が5日、メッツの公式アカウントを通じてツイッター上にメッセージを投稿した。その内容は、先月の肩の手術に続き、10月5日に背中の手術を受けたことを公表するものだった。

 ライト選手といえば、ここ数年は故障に悩まされていた。脊柱管狭窄症のため首、肩、腰痛に悩まされ、2015年シーズンから出場数が激減。今シーズンは復帰を目指し懸命なリハビリを続けていたが、遂に公式戦に出場することができなかった。

 そんな中で9月に肩、そして今回は背中の手術を受けることを決断したライト選手。メッセージで2つの手術について「問題を軽減するため」と説明するとともに、「1日も早く再びメッツのユニフォームを着たい。プレーしたいという熱意は今まで以上だ」と完全復帰に意欲をみせている。

 現時点でのライト選手の復帰時期は未定のままだ。ちまみにライト選手は2006年シーズン終了後ににメッツと14年間、総額1億9200万ドル(約211億円)の長期大型契約を結んでおり、2020年まで契約が残っている。

 果たして来シーズンはライト選手のユニフォーム姿を見ることができるのだろうか…。

スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師

1993年から米国を拠点にライター活動を開始。95年の野茂投手のドジャース入りで本格的なスポーツ取材を始め、20年以上に渡り米国の4大プロスポーツをはじめ様々な競技のスポーツ取材を経験する。また取材を通じて多くの一流アスリートと交流しながらスポーツが持つ魅力、可能性を認識し、社会におけるスポーツが果たすべき役割を研究テーマにする。2017年から日本に拠点を移し取材活動を続ける傍ら、非常勤講師として近畿大学で教壇に立ち大学アスリートを対象にスポーツについて論じる。在米中は取材や個人旅行で全50州に足を運び、各地事情にも精通している。

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