寒波ならぬ”暖波”到来で北日本は記録的な暖かさに、3月上旬は10年に1度の高温で桜も急成長か
上空は一気に15度以上も昇温へ
きょう26日(日)は北から強い寒気に覆われ、真冬に戻ったような寒さとなっていますが、週明けにかけて、一気に昇温します。しかも北日本は急激な昇温で、記録的な暖かさとなりそうです。
上図は上空1500メートル付近の気温の予想で、今夜26日(日)21時はまだ日本列島は寒気に覆われて、平年より低いことを表す青色に覆われた状態です。
ところが大陸で暖まった空気があす27日(月)にかけて、北日本へどっと流れ込み、まさに寒波ならぬ”暖波”の到来となりそうです。その後あさって28日(火)にかけて、北日本を中心に平年より大幅に高いことを表す赤一色の状態となるでしょう。
上空の気温を観測している札幌の予想をみると以下の通りとなっています。
今の平年値は-11度程度
今夜26日(日)21時-15.8度(真冬より低い)
あす27日(月)21時 0.0度(4月下旬並み)
わずか1日で上空の気温は15度以上も昇温し、平年より約4度低い状態から平年より10度以上高いGW間近の気温まで急激昇温する予想です。
2月最終日は記録的な高温も
”暖波”の影響で、北日本はあさって28日(火)に高温がピークとなり、2月としては記録的な暖かさとなる所が出てくるでしょう。
札幌の最高気温は11度で4月中旬並みの予想ですが、2月に10度以上まで上がれば54年ぶりで、もし11度まで上がれば、1877年の観測開始以来、2月としては最も高い気温となります。(札幌の2月の記録)
網走の最高気温も10度で4月中旬並みとなり、2月に10度以上まで上がれば7年ぶりで、10度台後半まで上がれば、2月としては記録的な暖かさとなります。(網走の2月の記録)
その他、東北から九州にかけても総じて3月下旬並みの所が多く、青森12度や東京18度は4月上旬並み、仙台の16度は4月中旬並みなど、季節外れの暖かさが予想されています。
春爛漫の陽気となりそうですが、雪解けが一気に進みますので、多雪地帯はなだれや融雪洪水などに要注意で、また関東以西では花粉の大飛散が予想され、さらに花粉の飛散は一気に北日本まで広がる見込みです。
10年に1度の高温か
ウェザーマップによる16日間予報で予想最高気温をみると、札幌は3月に入るとともに寒気が流れ込み、2日(木)は3度の予想ですが、これでもほぼ平年並みの3月上旬の気温です。その後はまた昇温するでしょう。
一方、東京から福岡にかけては、3月に入ってからはしばらく寒の戻りはなく、低くなっても15度くらいで、20度に迫る、あるいは20度を上回るような暖かさが何日も予想されています。
気象庁からは早期天候情報で、3月上旬はかなりの高温となる可能性が示されており、10年に1度程度、あるいはそれ以上の高温となる可能性があります。(早期天候情報)
桜は記録的に早く咲く可能性も
関東以西の桜は開花直前となる3月前半の気温に大きく左右され、顕著な高温傾向が続けば、その分、開花がどんどん早まることになります。
ウェザーマップによる最新の桜の開花予想によると、最も早く咲く予想の福岡は3月16日、東京は3月17日で、平年より約1週間早く、記録的に早い開花となる可能性があります。
桜は20度近い高温だと3日分くらいの成長力がありますので、高温の程度によってはもっと早まる可能性も考えられそうです。