帯に短し、たすきに長し/トランプの国務長官候補たち
次期大統領のドナルド・トランプの国務長官選びが難航しているようだ。財務長官や国防長官の名前は発表されたが、国務長官はまだである。その有力候補として最初に名前が挙がったのが、ルドルフ・ジュリアーニ元ニューヨーク市長だった。ジュリアーニは、早くからトランプ候補支持を鮮明にした。この人物は市長時代にニューヨークの犯罪を激減させて人気を集めた。またアメリカ同時多発テロの際の市長であり、テロ対応で全国区の知名度を得た。それを背景には2008年の大統領選挙では共和党の指名を求めた。だがアリゾナ州の選出のジョン・マケイン上院議員に敗れた。このマケインを破ってバラク・オバマが、この年に最初のアフリカ系の大統領に当選している。このジュリアーニがトランプへの忠誠心を買われて国務長官にとの声が上がったわけだ。しかし、問題点はジュリアーニには外交経験がない。
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