実は危険がいっぱい…どんな魚でも触るときに気を付けるべき部位3選
今回は触ると危険な魚の部位のご紹介。
実は先日、地域のイベントで釣り教室があり、そのイベントスタッフとしてお手伝いをさせて頂きました。
その時、子供が釣った魚から針を外そうとしたお父さんが魚を持ったときに魚の一部が手に刺さってちょっとしたケガをするということがありました。
普段あまり魚を触りなれていなかったみたいで、必死に針を外そうと頑張っていると刺さってしまった様子…
そこで今回は、実は危険な魚の部位を3つお話します。
普段、魚を触らない方もぜひ頭の片隅に入れておいて、魚を触るときの参考にしてみてください。
どんな魚でも触るときに気を付けるべき部位3選
ヒレ
まず気を付けるべきは”ヒレ”です。
どんな魚にもヒレがついていますが、そのヒレの種類も様々あります。
例えば、背びれ・尾びれ・胸びれなどなど。
魚の種類によっては、ヒレに毒針がある種類もいまずが、実は毒針のない魚でもヒレが手に刺さると赤く腫れたり、ちょっとの間痛みが続いたりします。
毒針が無くても、魚のヒレには雑菌がついていたり、刺さった傷口からばい菌が入って赤く腫れたり、痛みが続いたりすることがあります。
とくにカサゴやマダイなどの魚は背びれが固くピンピンに尖っており、ウロコを取るときや捌くときに痛い思いをした人も多いはず。
また、堤防から手軽に釣れる魚をついつい手で鷲づかみにしてヒレが刺さるということもあります。
ベラ・スズメダイ・カサゴなど手軽に釣れる魚でもヒレでけがをすることがあるので、魚を触る際は、まずヒレが手に刺さらないように注意しましょう。
口・歯
次に気を付けるべき箇所は、”口元”や”歯”です。
魚の種類によっては、まるでカッターのような歯を持った魚もいます。
また、歯は鋭利でなくても、貝やカニを嚙み潰して食べるような魚は嚙む力が非常に強く、誤って指を嚙まれるとかなり痛いです。
たとえば、タチウオやヒラメは歯がとても鋭利な魚として有名です。
とくにタチウオの歯は、冗談抜きで新品のカッターくらい切れ味がよく、タチウオの歯に掛かった針を外そうとしたとき、知らずの間に指が切れているなんてこともあるくらいです。
また、フグ類も立派な歯を持ち、噛む力が強いです。
堤防などで釣りをしていると、外道としてよく釣れるフグですが、大きなフグになると小指の先くらいなら普通に入るサイズの口をしている個体もいます。
誤って噛まれると最悪の事態になる可能性もあるため、注意が必要。
そして、クロダイなど貝やカニを噛み潰して食べる魚は噛む力が非常に強いことで有名です。
針を外す際、魚を持つ際に指を噛まれるとめちゃくちゃ痛いです。
※実は筆者は飲み込んだ針を外そうと少しクロダイの口に人差し指を入れた際に噛まれたことがあります。
例えるならペンチで指先をギューッと挟まれるような感覚で本当に痛かったです。
魚の種類によって危険の種類も変わりますが、魚の口元は危険が潜んでいるということを覚えておくのが良いです。
エラ
最後に気を付けるべき部位は”エラ”です。
例えば、スズキのエラはまるでカッターのようによく切れます。
指くらいならサクッと切れますし、スズキが暴れた際に釣り糸がエラに掛かるとスパッときれます。
また、メバルやマゴチなど、エラ付近に鋭いトゲを持つ魚もいます。
そういったトゲは、背びれなどと同様に刺さると激痛を伴います。
どうやって魚を触れば良いの?
魚掴み
まずは素手で魚を触らないことが第一です。
各釣り具メーカーやダイソーからも発売されていますが、魚掴みで魚を挟んで持てばヒレが刺さったり噛まれたりという危険はありません。
とくに初めて見る魚や明らかに危険そうな魚(ヒレがとげとげなど)が釣れた場合は、決して素手で掴まずに魚掴みで挟むのがおすすめです。
フィッシュグリップ
魚掴みで掴み切れない大きさの魚はフィッシュグリップで口を掴みましょう。
とくにスズキ・クロダイ・ヒラメなど口元やエラ付近に危険が多い魚はフィッシュグリップで掴みながら針を外したりするのが一般的です。
魚ごとの危険個所を理解する
最終的には魚の種類ごとに危険な箇所を知り、種類ごとに適切な持ち方をするのが一番です。
例えば、タチウオは口元は危険ですが、ヒレなどは柔らかくて危険ではありません。
逆に、カサゴの口は少しザラザラしているだけで手を入れてもけがはしませんが、背びれは鋭くとがっているので注意が必要。
といった具合に、魚のそれぞれの特徴を知って扱えばケガをする可能性をかなり低くすることができます。
適切な触り方で危険防止!
今回は魚を触るときに気を付けたい部位のご紹介をしました。
魚の扱いを間違うと、せっかくの楽しい釣りが台無しになったり、思わぬ大けがを負う可能性もあります。
楽しい釣りをするためにも、適切な触り方を理解して危険を回避しましょう。