【入間市】最高潮の春がやってきた! 言葉を失うほどに美しい「おとうろうまつり」が開催されました。
「お店が町屋通りいっぱいに出ていて、子ども達も楽しみにしてるの。キッチンカーが賀美町エリアの馬買場市にたくさんいて、美味しいものが食べれるよ。」
「初日の夜の曳っかわせは必見だね。絶対に見に行くって決めているんだ。」と地元の方々が絶賛する、入間市愛宕神社の春の例大祭である「おとうろうまつり」が令和6年4月20日(土)と21日(日)の2日間にわたって開催されました。
夜の曳っかわせは特に注目度が高いと聞いていたので、筆者は友人や子どもを誘って夕方から伺ってみることにしました。
筆者が会場に到着したのは17時頃です。既にメイン会場となっている町屋通りには多くの方が来場されていて、お祭りを楽しんでいましたよ。
この「おとうろうまうり」は地元の方々もさることながら、お祭り好きの方々が愛してやまない方々も集まって盛り上がると評判のお祭りですからね。これは楽しみです!
さぁ。お祭り会場を散策してみましょうか。
祭礼幟がはためく愛宕神社の鳥居前には、総漆塗りされた屋台の黒と金箔押しされたカラーのコントラストが 美しい志茂町の屋台の姿がありますよ。
この志茂町の屋台は天保7(1836)年に川越市鴨町で造られたもので、昭和27年に越生町から譲り受けたものとされ、入間市の指定文化財にもなっています。
また「志茂町の屋台の天井は芸術的で、まるで葛飾北斎の鳳凰図のようなんだよ!」と、地元の方から情報を頂いていたのですが、まさに芸術品のような美しさです。
このような天井の屋台を筆者は見たことがなかったので、心から驚いてしまいましたよ。
それにしても、たくさんのお店が所狭しと立ち並んでいますね。これだけ多くのお店が通りを埋め尽くしているわけですから、立ち止まってしまっては先に進めそうな気がしません(笑)。
町屋通りは全長1キロほどもある長い通りですからね。どんどん歩いて行きましょう!
先程の雰囲気とは違うエリアに到着しましたよ。休憩スペースも設けられていますし、たくさんのキッチンカーが並んでいます。
ここが美味しいお食事やスイーツが頂けるとウワサされている、賀美町エリアの馬買場市なんじゃないですか? こちらのエリアにも多くの方々が集まっていますね。
少し日が落ち始めた頃、通りの提灯には明かりが灯りました。それを合図に屋台や山車の提灯にも明かりが灯ります。
あっ。屋台や山車が賑やかな音色とともに動き出しましたよ。そろそろ、曳っかわせが始まるんじゃないですか!?
「これから屋台と山車が全部集まるよ。曳っかわせはセブンイレブンの前で始まるから、ぜひ見ていってね!」と、おとうろうまつり実行委員会の方から促され筆者も急いで向かうことに!!
通りの先から、次から次へと賀美町、奈賀町、志茂町の屋台や山車が曳っかわせ会場へと向かってきます。それとともに、曳っかわせを楽しみにしていた方々も大集合です!
地元の方々はキラキラと目を輝かせながら「夜の曳っかわせは最高だよ。これを見るために夜が来るようなものだから(笑)。」
「おとうろうまつりはね、僕たちの誇りなんだ。たった3つの自治会のお祭りだなんて信じられる?」と、筆者にお話してくださいました。
さぁ。全ての屋台と山車が勢揃いしましたよ。皆さん、見てください! 藍色に染まった夜空に屋台や山車の明かりが美しく映えています。これは感動的な光景です。
屋台と山車は観客の皆さんの方を向いた形で一列に並び、各々のお囃子や踊りで会場内を沸かせます。
こんなにも艶やかで迫力のある曳っかわせを目の前で見られるなんて...。入間市に春が届いたような感覚です。
ぜひ来年もまた「おとうろうまつり」が開催され、皆さんとともに最高の春を感じられたら幸せです。素敵な時間をありがとうございました!
▼愛宕神社▼
住所:入間市豊岡3-7-32
電話:04-2964-6585