牛乳買うなら表示を見て!「牛乳」と「乳飲料」何が違う?栄養士が解説
こんにちは!栄養士食堂です。
皆さんは、牛乳を選ぶ際に「牛乳」と書いてあるもの、「乳飲料」と書いてあるもの、「加工乳」と書いてあるものがあり「あれ?全部牛乳じゃないの?」と疑問に思った経験はありませんか?
実は牛乳・乳飲料・加工乳は成分が異なり、乳飲料と加工乳に関しては法律で「牛乳」の表記が禁じられています。
そこで今回は栄養士が「牛乳と乳飲料の違い」を詳しく解説していきたいと思います。興味がある方は最後までお付き合いくださいね。
今回の目次
1 牛乳の栄養について
2 牛乳の保存期間の目安
3 牛乳と乳飲料の違い
4 最後に
1.牛乳の栄養について
牛乳はたんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラルをバランスよく含み、非常に栄養価に優れた食品です。また、丈夫な歯や骨を作り、筋肉・神経の働きをサポートするカルシウムや関節の健康をサポートするメチルスルフォニルメタンも含まれます。
2.牛乳の保存期間の目安
牛乳は10度以下で冷蔵保存しましょう。
牛乳の賞味期限は未開封の場合に安心して召し上がれる目安なので、開封された時点で賞味期限はゼロとなります。
開封したらできるだけ早めに飲み切りましょう。
3.牛乳と乳飲料の違い
お待たせしました!「牛乳と乳飲料の違い」を詳しく解説します。
・牛乳→搾った生乳を加熱殺菌したもの
※水や添加物を混ぜることは法律で禁じられています。
・乳飲料→生乳にカルシウム・ビタミン・鉄・ココアなどを添加したもの。
※牛乳という表記はできません。
・加工乳→生乳を原料とし、ほかの乳製品(脱脂粉乳やバターなど)などを添加したもの。低脂肪乳や特濃ミルクなど
※牛乳という表記はできません。
実は生乳以外に何か加えたものは「牛乳」というは表記できません。
つまり、生乳以外に何も添加していないものを「牛乳」、何か添加しているものを「乳飲料」または「加工乳」と呼びます。
牛乳と表記できるものは5種類です。
選ぶ際はを参考にしてくださいね。
<牛乳と表記されているもの>
・牛乳
水や添加物を混ぜることなく、生乳を加熱殺菌したもの。
・成分調整牛乳
生乳から乳成分の一部(水分、乳脂肪分、ミネラルなど)を除き殺菌したもの。
・低脂肪牛乳
成分調整牛乳。規格に合うように生乳から乳脂肪分の一部を除き、殺菌したもの。
・無脂肪牛乳
成分調整牛乳。規格に合うように生乳からほとんどすべての乳脂肪分を除き、殺菌したもの。
・特別牛乳
特別牛乳搾取処理業の許可を受けた施設で絞った生乳を処理して製造したもの。
※限られた地域でしか販売されていません。
4.最後に
いかがだったでしょうか。
牛乳・乳飲料・加工乳は見た目が似ていますが、実は生乳以外にカルシウムやバターなどを添加している乳飲料や加工乳は「牛乳」という表記はできません。
誤解されやすいところなので、牛乳を選ぶ際は表記をよく確認して自分の嗜好にあったものを選びましょう。